2004-07-01から1ヶ月間の記事一覧

種類別 氷菓

この夏初めて、「スイカバー」の入手に成功した。今年はどうもこの製品配置に変動がみられ、例年なら平気な顔をして年中売ってゐるコンビニでさえ、取り扱っていなかったのだ。その原因としてはいくつかの要因が思い浮かぶが、「パピコ」や「ガリガリくん」…

KING ARTHUR

Quo Vadis? という問いは日常的に我輩に投げかけられているものではあるが、同時にアーサー王に対しても為されるべき問いかけの筆頭である。大ブリテン島の各地に湧出した泉の水が、緑の大地やヒースの荒野を流れ、時に合流し時に伏流し、やがてはアヴァロン…

Quo Vadis?

巴里のおばさまから、新しいTEXTAGENDA 2004/2005 が届く。AGENDAとは即ち日記帳のこと。何故この時期かといえば、フランスにおける新学期の開始は9月からで、早くも8月前には一斉に新しい手帳や日記が発売されるのだ。 1987年の9月に巴里に着いた関係で…

不自然な彫刻たち

大都会のビルの谷間にはしばしば奇妙なモノやヒト、又はオブジェや妖怪が潜んでいるものだ。先日は夜行バスの発車時間まで随分余裕があったので、山手線内側の、しかも皇居の東側界隈を2時間余り浮遊徘徊したのだが、その時にも奇妙なモノといくつも遭遇し…

天敵退散急急如律令!

夏は昆虫との戦いを余儀なくされる季節でもある。梅雨の初め頃の年中行事はシロアリの羽化であり、何百何千という透明な羽が空中に煌めき、感動的かつ幻想的な光景だ。でも数分後には彼らの棲息場所である家の土台付近を特定せねばならず、日常生活を静かに…

宇宙の抜け殻

空蝉を見ゆ。脱皮は成長の証、そのプロセスの残滓、たましひの抜け殻? こころはこんな弱々しいうつわに入っていたのだらうか? たましひはこんな半透明の皮膜に被われていたのだらうか? わたくしのうつせみは、どこに忘れてきたのやら。 海を見ゆ。海の皮…

大江戸参勤電光石火

駆け足で東京へ。多くの濃厚な話を聞き、未知の世界を開拓しつつある人々に出会い、美味しい珈琲を血肉に溶かし、異様な思念を孕んだ文物に触れ、数ヶ月ぶりに肉を食べ、様々な思ひを巡らせ、虚ろなビルの谷間を彷徨し、されど願いを託すべき星はこの街では…

発生の謎

古い家に住んでいるので、些細なことだが謎も多い。天井の板の節穴からフナムシが落下してきたのは5年前だが、先日深夜には奥の部屋の廊下の更なる奥の方からカエルが出てきた。ムカデは我輩の天敵なので何時出現しても戦う準備は出来ているし、へっぽこネ…

真夏の漂着物

今日、海岸で発見した漂着物は、さまざまな憶測と想像をかき立てるものだ。幅8cm、長さ35cm、厚さ6mmの黒塗りの板に、白く筆文字で「とろ」と書いてある。その風体から察するに、寿司屋で掲げられていたものであると思われるが、それはそれでよい。問題…

胡蝶幻想

真夏の炎天下、見目鮮やかなオニユリやブットレアにさまざまな蝶が群れ遊ぶ様子は、実に幻想的だ。大きなアゲハの類が多いが、中には今まで一度も見たことのない輝きの色彩を放つ蝶もゐる。いつか図鑑で見たモルフォ蝶に似ているような気がするが、すでに暑…

仏塔故事

気になる系列第二弾は、巨大な仏塔である。比較的頻繁にその横を通っているのだが、初めて其の存在に気付いたのは4年前のことだ。県道脇の小さな丘の上に、唐突に本格的で巨大なストゥーパが鎮座まします風景は、なかなか印象的だ。最初に連想したのは、北…

溶解する秩序

こう暑いと、何がどうなってもよいように思えてくるから不思議だ。亜熱帯の気候は人間を怠惰にさせる。たいていの日本人が、東南アジアが心地よく感じる原因は、厳密な時間の感覚を意識させない気候風土によるところが大きいのではないだらうか。昼のNHK…

BWV988

こうも暑いと、バッハを聴かねばなるまい。それも「ゴールドベルク変奏曲」だ。理由はどうでもよろしい。 まずはEkaterina Dershavina、30才そこそこのモスクワ生まれの女流ピアニストだ。素朴で可憐な笑顔が印象的な彼女だが、タッチは軽やかで、全体的に…

太極麺

ものごとの陰陽を極めようという偉大で尊大かつ無謀なな活動を長年続けているつもりだが、そう簡単に行くはずがない。事象の陰陽の極みとは即ち「太極」ということになるが、中国的な思想を具象化していくとどうしても大韓民国の国旗のデザインに行き着いて…

単身単車単走単旅

車が故障していることもあって、バイクで走り回っているのだけど、時々「気持ちよさそうですね」なんて言われる。そーねー、確かにこの時期走ってる分には防寒の心配も要らないし、気分よく走れることも確かだ。でも長距離となると話は別だ。真夏の日中、舗…

地名と人名の狭間

年に何度も通るわけではないが、通るたびに気になる交差点がある。その名も「中山穂波」という交差点なのだが、思わずちゃん付けで呼びたくなる名前だし、事実これと同じ名前の人もいるんだろうな。中山という地区の穂波という小字なので中山穂波なのだが、…

偉大なる・・・

偉大な将軍様のおられる国の紙幣については先日述べた通りだが、ついでに手持ちの中国紙幣をいろいろチェックしてゐた。たいした額ではなかったが、同じ引き出しの奥から昔集めていたマオグッズが出てきた。マオとは言うまでもなく Great Mao = Chairman Mao…

フランス革命記念日

「巴里祭」という祭は無い。そんなイメージ世界にしか存在しない祝日だけど、この7月14日という日にも、さまざまな思い出が付着しているのだ。1987年の7月14日に上海行きの船に乗り、翌年の7月14日は巴里・倫敦を経て西ベルリンに居た(壁を使…

睡蓮が咲いた、と思われます?!

「梅雨が明けたと思われる・・・」 如何にも日本的な曖昧な表現で、嫌いです。明けたと思ったなら「明けました」とはっきり言ったらいいじゃない? どやさ? さておき、朝からじりじり照りつける太陽の下、先日発見したばかりの睡蓮の蕾が開花。爽やかな黄色…

黄土の誘惑

9月の話だけど、中国陜西省中部への取材旅行にお誘いを受けたものの、今年は予算の関係で断念せざるを得ない状況だ。もちろん、言うまでもなく行きたいのはやまやまだけど、今年後半の経済的に厳しい状況がすでに現時点で約束されているので、しかたないの…

YEN TOWNならぬYEN ZONE

偉大な将軍様のおられる国の紙幣を入手。1+5+10+100=116ウォンということは、いくらくらいの価値になるのだらうか? 1ウォンの図柄は花籠とチマチョゴリ姿の女性で、裏面は笛吹飛天漂う岩山の風景。1992年という発行年が記されている。5ウォ…

浮き草的水草的藻的人生

庭の中の小さな水辺。水辺を彩る涼しげな動植物たち。 雨水受けから始まったプラスチックコンテナと、海岸から拾ってきた大きなプラスチックの樽、そしてヒビの入ったナマコ火鉢が三者三様の水辺を創り出している。一昨年買ってきた睡蓮はなかなか大きくなら…

「土星の輪」と「優しさの輪」について

土星の輪は魅力的だ。いくら宇宙の塵や屑、汚れた氷のかけらの集合体であろうが、夢見るようなその風体は極めて神秘的で、無限の謎を秘めているようにさえ見えるのだ。 最近のいくつかの探査衛星によって、土星以外の惑星にも輪の存在することが次々に明らか…

オニユリと宇宙の関係について?

オニユリ、咲いた。昨日は庭の柿の木で、初めて蝉を見かけた。鳴き声も一人で盛大だ。 人間を除いた自然の営みは粛々として厳密かつ稠密で、混沌としているようで一律の秩序が貫かれていて、見事だ。冷静に考えて見たまへ、恐竜であれ三葉虫であれ、過去の一…

旧暦では5月20日

梅雨らしからぬ日が続く。降るときはかなり降るけど、総じて雨量は少な目だと思ふ。といふことは、自動的にこの夏は渇水? 夏至も過ぎ、今日は小暑。一応七夕ということになっているけど、本来は旧暦の祭りなので実際には8/22ということになる。その頃なら雨…

赤トマト・青トマト・黄トマト?

ゆふべのジャガイモ料理に触発されて、普段あまり使わないスパイスや調味料を使って、いろいろなものを作ってみた。 アジア系の調味料はそこそこの出来で、食べられないようなものはなかった。使い方がちょっと難しかったのは豆腐で、どんな味にもなってしま…

家の造りは夏を旨とすべきや?

夕べの雷雨のあと、涼しくなるどころか急に蒸し暑くなったこともあって、用意していた竹製シート?(マット?)を敷いて寝た。香港あたりの巨大な麻雀パイくらいの大きさ(ただし厚さは6mmくらい)の竹のチップを並べ繋いでマットのようにしたものだ。ひんや…

漂着物的人生

特に注意して見ているわけではないが、在宅している日は雨天でない限り必ず海岸にでかける。この地は椰子の実の漂着が詩と音楽にまで昇華したイメージの原郷だげど、太平洋岸と言うこともありさまざまなものが漂着する。ここ5〜6年で印象的な漂着物がいく…

電脳工作者の憂鬱

半ば電脳依存症になりつつある人間にとって、机上電脳の前で1日何時間過ごすかということを考えることは重要だ。 工作内容が原稿となると、その種類によっては対面時間が当然長時間化するわけで、身体に及ぼす影響を考慮せねばならなくなる。以前に一度だけ…

アールグレーといえば・・・

ホテイアオイに続き、モナルダことベルガモットの開花。フレーバーティーであるアールグレーの香りの元なのだけど、どうしたらああいうふうにフレーバーを付着させるのだらう? 花や葉を摘んで別々に乾燥させ、ダージリンやオレンジペコなんかと組み合わせて…