2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

立ち待てば 月影朧 気も漫ろ  

方舟は行く

「“ノアの方舟”を発見か、捜索グループは『99.9%間違いない』と自信。」(Narinari.com) 旧約聖書「創世記」の中に書かれている“ノアの方舟”。神が悪い行いをする人間たちを洪水で滅ぼそうとするところ、ノアが家族や動物を方舟に乗せて難を逃れたというの…

弥生十五夜華鬘草

今天今宵は東方遙かに弥生満月を仰ぎ見 言叢繁茂して天網恢恢疎にして漏らさず 薔薇の蕾も未だ見ぬ黄昏時に 南方沿岸より響く潮騒と波頭怒濤の轟音に 過ぎ往く春の素粒子の行方を思ふもまたをかし そんな春の満月を言祝ぎ 今天は何故か喰ひ物画像の大特集に…

粒状の宇宙

****************** ■好消息! 装飾美術研究家の鶴岡真弓氏と女優山口智子氏による、新たなる美への巡礼が開始されたやうです。 詳細は下記 website をご覧ください。 okaeri 山口智子 美の巡礼 第1回「装飾は語る ハンガリー アー…

別に毎日見に行かなくとも海は其処にあり船は頻りに往来してゐる

それでも飽くことなく我輩は自転車で海を目指し 数多の船は或る不思議な秩序で湾口の潮騒を蹴って往還してゐるのだった

春の潮目と其の黄昏

春の黄昏の憂愁は 秋のそれにも劣らず 飽きもせず満身で月光を浴び 潮騒に耳を浮かべ たゆたひ 春眠を貪るもまたをかし

地球もまた孤独な惑星の一つであることを能く知るべきである

路傍の縣主

雨の日だからといって心の芯までもが湿って仕舞った訳ではないよ

海辺と磯辺と浦辺と野辺

此の世には灰汁抜きてこそ口中に安らかなる福をもたらすもの多し

今回は筍大小 上下端を切除して縦割り包丁を入れ 米糠といっしょに茹でて灰汁抜き 小さいけど20分ほど茹でて笊に上げ 皮を剥いて冷ましておく さて方や蕗は今が旬 俎板の上で優しく塩擦り そのまま5分ほど茹で上げて しゅるしゅると皮を剥く(根の方からの一…

鶏喰ふ前に鳥を見よ

何故に我輩を見張る? 矢張り気になる、あんた誰よ? 最近はなんとなく花芽も開きがちでそろそろ旬も終はり也 これもまた鳥の何か・・・

今天は気の趣くまま胃の向くまま牛の乳をたっぷり掛けて苺を喰ふ也

所謂苺ぎうにう=イチゴミルク ほら とっても美味しさうでせう! エミレーツ式匙の柄 鏡像も なほ美しき 岬かな

脇芽も軸も全て喰ふべし

産地の特権で脇芽(二番芽)の詰め合わせなども売ってゐるのだ 軸に切れ込みを入れ手で二つ三つに裂き 平皿に並べ ラップをかけて この量なら電子レンジで6分間 但し出来上がって2〜3分はラップを取らずに蒸らすこと オリーブ油と塩胡椒だけでも美味し 勿…

弥生雨三日月何処春何処

今天陰暦三月三日 庭に山吹咲き そしてあおもみじ 今天は甍の波も冷たい雨にけぶる也

太平洋岸に於ける風衝樹形と南アフリカから将来されたFANTAの謎

■風衝樹形のきわみ ■ Fanta World JAPAN ■ ・そもそも何故南アフリカでこのやうな製品が作られてゐるのか ・そもそも何故ルビーグレープフルーツ味なのか ・フジヤマ・ゲイシャはヨシとしても脇に立つ男は何者なのか ・この製品からインスパイアされるものは…

川底からぐり石を運び此処に積み上げた者は誰?

今天弥生新月 春の欠片はいったい何処に行ってしまったのでせうか 今朝の余りに寒き故 先日しまったばかりのフリースを引っ張り出して 火鉢では心細き故 あたふたと灯油を買いに走る始末 電線はひうひうと鳴り我が陋屋もぎしぎし軋み さて季節は此の先何処へ

お日待ち影待ち三尸虫 海彼の果てに飛んで行け

謎の脈絡

そしてそれぞれの未来へ

喰ひ笑ひそして遊ぶ 路地の奥には招き猫 海彼の先には神の島

大満艦植肉全席海幸山幸

今天的神島は春の泡沫の芥の彼方 山より来たる鹿肉のいとも赤黒く光り輝きたりけるを 海底より来たる内紫貝の地獄焼きと共に食すもまたをかし 今や鹿も烏賊も南瓜も人参も渾然一体となって胃の腑に沈没せるよ 南ア的ファンタスチック日本風味はバンカラゲイ…

春の断片

今天是曇天にて東南風が波頭を蹴散らす 最早お馴染みブロッコリーのお花畑は熱帯雨林を鳥瞰するが如き様相 浜大根が野生に還って行ったのはいったい何時のことかしらむ このところゴトビキさまは毎晩御出現遊ばします 角大師の御札は門柱に 南無三宝 夫れ此…

如月灌仏会の黄昏は渚に沁みて有明月の光を待つ

諸人先づ花を愛でよ そして徐にアブラナ科の野菜を喰ひ尽くすべし

さあてこれは何の花? 正解:甘藍(キャベツ)の花 こちらはお馴染みブロッコリーの花ざかり 調理方法はいつもの通り 今天は北風舞ひ戻りしばし渚は砂嵐 日暮れて夜空には満天の星 首を竦めて仰天し 春の銀河の流れを追う也 さて 今宵はこんな飲み物に挑戦し…

今宵如月下弦の月の光に春爛漫の兆しを見る

清明時節 千里鶯啼黄昏映渚

花ざかりの森の谷間には鶯の声渡り 岬も島も潮騒と共に春の靄の彼方に眠る 渚に寄せ越す常世浪もいつしか黄金色に染まり 見上げれば天空には鳳凰の気配有り

大バッハ三昧大往生

先日の続き。 新規導入した音源の2枚目は、フランスのピアニスト、エレーヌ・グリモーの、其の名も 「 Bach 」 てう名のアルバム。 女優顔負けの可憐な風貌を持った彼女だが、共感覚の持ち主としても知られてゐる。分かり易く言へば、音が色で見えたりもの…

能く知るべし

先般、ブロッコリーを貪り喰ふ旨の日記なるものを書き記したりければ、汝ブロッコリーの軸をば喰はぬかやと問ひたるものありけり。 何をや謂はむやよやと、今天は其の調理過程の画像をば此処に掲載せむ。 かばかりになりては飛びおるとも降りなむ。 此の偉人…

いとあはれなるうつけものども

くだらない。 花見のための場所取りで、朝早くからブルーシートを敷いて夜を待つ若手社員の映像。東京は小雨混じりの強風だてうに、上野公園では何人もの陣取り番が舞ひ上がる大きなブルーシートを必死で押さえてゐる様子がニュースで流され、偉人の哀感を誘…

魚の日的音楽

或る意味クラシックファンの常道であり長年さまざまなものを聴き続けてきた者が必然的に辿る道であらうが、最近では密かに変形ものも積極的に聴いてゐる。 今回導入した音源は二種類だが、とりあえず今天はブゾーニ版の紹介。 此のアルバムは Ferruccio Buso…