2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

厳重なる選択

身の回りを見回してみると、何やら矢鱈「厳選」モノが多いことに気付く。 お気に入りのプリンのパッケージには「厳選された新鮮な玉子とぎうにうを使用」と書かれてあるし、食卓のせうゆには「厳選された国産丸大豆が原料」と書いてある。100円ショップで売…

君、死に給ひたりけるよ

赤玉の死。 かつて数百戸のユニットの為の貯水給水を目的として建造された赤玉。 人民の生活を睥睨し、常に威圧的に、時に神秘的に、しかし何故か親しみ深い存在感でそこに立ってゐた赤玉。 数十年の歳月を経て外装も古び疲弊し、激しく錆を浮かせ、何度も塗…

十六夜話

じゃんじゃんジャスコへ。 ウーロン茶もこの頃は2リットルが1本160円ほどなのだね。などと驚いたやうなふりをして、矢鱈滅多羅飲料の威並ぶ通路をしきりに往来してみたり。すぐ横にはジャスコ印の「ハト麦ブレンド茶」が置いてあったので手に取ってみると…

嗚呼、学べない人々よ!

イランには一度しか行ったことが無い。 トルコのドゥバヤジットから陸路、アララト山を彼方に望む道でピックアップトラックをヒッチして国境まで。アタチュルクの肖像画の掲げられた質素な事務所で手続きを済ませ、イラン側まで。トルコからの荷物を満載した…

お里は何処だ!

世界各国に満遍なく分布する、頭の壊れたおかしな指導者達。 その筆頭は大統領様と大将軍様だが、両者には「末期的」てう共通点もある。イラク混乱の元凶を作っておき乍ら、そのイラクのいつまでたっても平定されない現状に業を煮やし、挙げ句の果てに編み出…

油小路ぶら小路

流し台の蛇口からお湯が出る。贅沢なことだ。 招待所の設備はその場所場所によってさまざまだが、所謂ワンルームタイプのものの台所は形だけのものが多い。今回の潜伏先もその類例に漏れず、流し台の幅は30センチほど。皿1枚とカップや茶碗を置けばそれでい…

ワープ走行

かつて何度も洪水を引き起こした中級河川。 その堤防道路を毎朝毎晩、自行車で横断せねばならないのだが、これがまた難しいのだ。信号のある交差点まで遠いこともあって、唐突なところに設置された横断歩道で待ってゐても、車は一向に停まってくれない。 走…

イネの栽培化の説明に対するいくつかの疑問

「一年性の野生イネが湿地に種子で播かれて栽培化される」?:イネの直播き栽培が大変困難であるてう現実と矛盾する。亜熱帯や温暖な地域の湿地では雑草は何の制約も無いので恐るべき勢ひで繁茂するが、湛水状態の水田などでは播いた種子に水中に浮遊する土…

惣菜の森

工作活動の帰り道。 超市に立ち寄り、お惣菜を物色する。ごんぼ(牛蒡)のサラダ、菠薐草のおひたし、卯の花、肉じゃが、中華風あんかけ肉団子、イワシのマリネ、ひじき豆、鯖の味噌煮、手羽先、豚肉の角煮やら、おでんまである。 今回は、狭きこと三希堂の…

やがて来るもの

工作活動の開始。 人間に因る破壊と構築、滅びと新生、淘汰と進歩の最前線。その凄まじい光景に足を止め唖然としつつも、次の瞬間にはその真っ直中に身を置く。 蜃気楼ならずとも、砂上の楼閣ならずとも、人は飽くこと無く地上を浸蝕し続け、大地を削り海を…

謎の工作員たち

潜伏先の生活で必要さうな小間物を探しに、100円ショップへ。 驚くべきことに、潜伏先の招待所、そのユニットバスには内部を仕切るカーテンが装備されておらず、電話で管理公司に問ひ合はせてみると、「左様なものは各自ご用意ください」との返答。頗る理不…

盛口千賀子 Live  http://skysea-cm.com/

それにしても冒頭いきなり、彼女の澄んだ歌声で開始。ギターの音色も鮮やかで、なかなか沁みる、青い世界でした。

東京での解決法

大東京へ。 新幹線の「ひかり」だの「のぞみ」だの「こだま」だの「けだま」だの何だの、列車の種類の違ひさへ未だろくにわからん我輩だが、駅前地下街の所謂金券ショップは知ってゐたので、店頭の自販機で購入して乗車*1。 目的は複数有って、とある建築物…

補陀落渡海、阿呆陀羅都会

今宵新月、やうやう師走の始まりたりけるよ。 水の底の新月作者: 安原暢出版社/メーカー: 新風舎発売日: 1998/08メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 今天は渡海。 湾口のうねりは相当のもので、天気晴朗なれど北風強く波高し。 久しぶりに友…

早すぎる春

岬へ。 今天は妙にあたたかな日だったが、寒風吹きすさぶこの時期、岬一帯は菜の花真っ盛り。毎年のことだが、違和感も毎年のこと。 我輩が御幼少の砌、菜の花と言へば弥生だの卯月だのに、げんげ田の土手や畦の方々に咲き並ぶものと相場が決まってゐた。し…

大年代論へ

大名古屋大学へ。 正式名称は「タンデトロン加速器質量分析計シンポジウム」の一環の、特別講演が目的。あたふたと電車ぎょうさん乗り継ぎ*1、小旅行の風情で会場のシンポジオンへ。 シンポジウム自体は3日間のプログラムで、本日が最終日。*2 自然科学分野…

森の神秘

さる情報筋より、近くの山中で環状列石発見の一報入り、早速お山へ。 お山はお山でも、先日登頂を果たしたランドマーク的な霊山ではなく、今そこにある山。我が陋屋から自行車で10分ほどの山脈は、嘗て偉人に因って臥龍山脈と名付けられたものであり、うねう…

工作員の資質

大都会へ。 来週からやうやう本格化する工作活動の打ち合はせが目的だが、その前に駅前で潜伏先の招待所に関する諸手続きをせねばならなかったのだ。しかし、これがなかなか多難であった。 第一に、本人確認。弁公室の電脳に入力されてゐた登録情報が、名字…

そもそも意識は存在するか?

By the way, Apple の iPhone が話題沸騰の様子。 満を持してとはまさにこのやうな状況を云ふのだらうね。そもそも林檎式の特異なところは、電脳の存在意義に対する独自な解釈や、その使用方法の多様さ楽しさ、感覚的なOSの設計や展開などなど、枚挙にいとま…

意識は必要か

意識は通常考へられてゐるやうなものではないてう結論に辿り着いた。意識は反応性と混同されてはならない。意識は多くの知覚現象にかかわっていない。意識は技能の遂行に関与せず、其の実行を妨げることも多い。意識は話すこと、聞くこと、読むことに必ずし…

意識の在りか

意識は何処で生じてゐるか? = 頭の中? 目の奥の何処か? 意識の空間性と、恣意的な相互交感

意識の起源に関する諸疑問と、「意識についての意識」に関す項目列挙

意識は経験の複写ではない 意識は概念に必要ではない 意識は学習に必要ではない 意識は思考に必要ではない 意識は理性に必要ではない

富士見、そして不死身のこと

今天はお山へ。お山快晴、六根清浄。 屹立する石灰岩の大岩壁、その頂上直下に神奇的なまでに指南開口する二重の岩窟有って、御正体は遥か彼方に黄金色に輝く大洋の彼方、常世の果てのニライカナイを見つめてゐる。 此処はまた、天の気と地の気の邂逅点であ…

内と外

現代の家屋にどれほど日本の伝統的な要素が残ってゐるのかはよく知らない。 土間や縁側、障子や床の間など、伝統家屋の諸要素が消へつつ有ることは確かだらう。ここ数年のうちに、近所に建て替へを行った家が3軒有って、そのうち2軒は大手住宅メーカーのモ…

妖怪パンチングオヤジ

巨大銭湯へ。 (ちなみに今天の記事は「徹底的にどーでもよい話」なので、我輩のうたかたの徒然に福音を求める者は読まんでも宜しい) 半年ほど前、市内に新しい別の超級銭湯が出来たらしく、そっちの方に客がながれたらしく、こちらは何やら閑散とした感じ…

霜々

霜立ち、霜降る。 夜半に風止み、海辺より霧立ち昇るの時、朝方は置き惑はせる白菊の花。自動車のフロントガラス、暖まるまで薄氷の結晶世界哉。 足下も然り。やうやう溶け始めたるその叢のおもての、さくりさくりと濡れ沈みたりけるに、疑ふらくは是地上の…

意識の性質に関する諸説の要約(代表的な8つの説)

物質の属性としての意識:我々が内観において感じる一連の主観的な状態は、系統発生的な進化の過程をずっと遡り、相互に作用する物質の基本的な属性にまで辿る事が出来る。共現性(経験するものと経験されるものとの間の関係) 抱握(宇宙を構成する物質や精…

雑煮、またはモーツアルトのこと

大いに雑煮、喰うふ也。 我輩の好物が餅であることは今更言ふまでもないが、折角美味しいお餅と餅菜(のやうな葉っぱ)を頂いた以上、雑煮にせない手はないだらう。先づは昆布でダシを取り乍ら椎茸を煮込み、醤油で味を整へる。其の後餅を投入し、或る程度煮…

大遠征

逆巻く大風と霙にもめげず、名古屋へ。 目的はいくつかあったが、先づは連休にも拘らずわざわざ日本海方面より新事務所に出向き追加工作中のT君との面会。同分野で同公司に所属してはゐるのだが、普段殆ど会ふ機会が無い。そもそも我輩が日本海側に出向く機…

破天荒 et 破天候

低気圧の急速かつ爆発的な発達。 季節外れの大雨が上がったと思へば忽ち晴れ、そして俄に通り雨。あとはばうばう風来て雲飛びて、ひうひうひうひうと電線鳴く。 今日始まったワケではないが、天候の振幅が激しい。降れば大雨、吹けば暴風となり、極端な現れ…