謎の工作員たち

山茶花しきりに散り行くよ

潜伏先の生活で必要さうな小間物を探しに、100円ショップへ。
驚くべきことに、潜伏先の招待所、そのユニットバスには内部を仕切るカーテンが装備されておらず、電話で管理公司に問ひ合はせてみると、「左様なものは各自ご用意ください」との返答。頗る理不尽なことと思へども、極めて事務的に「さうなっております」と言はれてしまへばそれまでのこと。それにしても、カーテンを設置せねばユニット内部に全面水飛沫が飛んで何もかも水浸しになってしまうことはわかってゐるのだから、はぢめっから設置されてゐるべきではありませぬか?
よもやこのやうなカーテンなど有るまいと思ってゐたが、それが有るのだね。もっとも構造上別途突っ張り棒が必要なタイプだったが、棒の方は150円也。此の他、便座カバー(U型)だの決してごはんがひっつかないプラしゃもじだの(寄へない?かも)、逃走用に準備した自行車の鍵だの何だので合計600円ほどの御利用にて候。
     
     
徹底解剖100円ショップ―日常化するグローバリゼーション
       
日曜とあって店内は我輩の苦手なコビトだらけ。棚のものは無闇に引っ張り出すは陶器はがちゃがちゃさせるは、あれ買へこれ買へはよ帰ろなどと大騒ぎ。早々に退散せり。
招待所に戻ると、自動車用の駐車空間に堂々と1台の自行車が停めてある。小学生ぢゃ〜あるまいし、停車させてよい場所かさうでは無いのか、そんなこともわからんヒトが住んでゐるのですね此処には。更には、我輩が荷物持って玄関を開けてゐると隣の部屋から小柄な女性が出て来た。「こんにちは」と声色を変へて言ふと軽く会釈して、我輩の部屋を挟んで反対側の部屋に入って行った。其の後、ばたばたばたばたと両隣の二人(まう一人は大柄な男性)が喋り乍らしきりに部屋を行き来してゐるのだが、ちょっと気になって玄関ドアの内側で聞き耳を立ててゐると果して、彼らの言語はハングルであった。
我輩も工作員だが、彼らも半島からの工作員なのだらうか。此処は招待所の規模としては小さな方であるが、勿論工作員同士の接触は厳しく禁じられてゐる。斯くなる上は独自の方法で以て、アパルトマンの人員構成と国籍、工作態度などを調べる必要が有るな。
(−_−)

地球温暖化はさておき、今期の暖冬はいよいよ本領発揮? いくら小雨とは言へども、師走にしてこのナマ暖かきは尋常に非ず。
      
     

      
そんなにくっつかないてうことは、ごはんも掬へないかも・・・