2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

大抽出

ここ数日の間に、体内に吸引したケミカル物質を体外に排出せむと、巨大銭湯に大いに沈没せり。 先づは、JET SET、マイクロバブルを激しく発生せるバブル浴槽に身をば横たへ、疲れた筋肉を解す。ここで気を抜き、長めに浸かってゐたりすると次が辛ひので、短…

Mont Blanc, Monument Rouge

偉大な古墳は、いつ誰に因って、どのやうに構築されたのだらう。 誰がこの場所を選定し、形状を決定し、構築を開始したのだらう。 10面以上の鏡を何処から調達し、どのやうに埋納されたのだらう。 解明された内部構造や、表面を覆ふ石は、何を物語るのであら…

ケミカル・デイ

今天もまた、予報に反して終日晴れやらず、小雨降ったり曇ったり。 工作内容は昨天の続き。表層強化剤B-72溶液はアクリル樹脂とパラロイドが成分で、記号はMMA.MEK/Xyleneと表記されてゐる*1。石油製品第4類、即ち石油系ナフサ合成に属し、危険等級は3。可…

無情てうこと

予想外の雨、ほぼ終日。 天気図上は日本列島に高気圧が並んでゐるが、その中心がちょっと北に偏っただけで、南岸沿ひはこの有り様だ。屋外工作なので、テントに吹き込む雨に体が濡れて、体温が奪はれる。先週までは2リットルでも不足がちだったお茶が、今天…

走行する人生

再び大走行。 といっても、今回はワゴン車の助手席なので(即ち便乗組)、前回ほどの緊張感も開放感も無い。前回が12日の月曜日で、今回も月曜日。統計的に、月曜日の長距離走行が多い。理由は簡単明瞭。 今天も天気晴朗にして、冷房をかけない車中はかなり…

死せるナーガ

日曜の朝遅く、玄関先がガタガタと騒がしい。 東方に逃走する颱風の強力な吸引力に因って、この時期にしては珍しいほどの強風が北西より吹き付け、昨夜半から夏仕様で開け放たれた陋屋の方々を揺らしてゐたが、そんな風の音とは明らかに違ふ。そのただならぬ…

花以て称へよ

謎は謎を呼び、謎は人を呼ぶ。 古代人の仕掛けた謎解き。安易な解釈を許さない、神秘的かつ凄惨な風景。それでゐて、森羅万象にカミを見ゐ出せないヒトには、決して解くことが出来ないばかりか、謎本体への接近すら許されない現実。原始の感覚と、現代的な理…

静夜諸思

秋分。既に日暮れの早み、雲の波間に儚く消ゆ。夕闇に虫の声、殊更高し。 葡萄の次は、梨。そのざらりとした皮の手触りと、瑞々しき果肉の甘みよ。 宵闇に漂ふ、白粉花の妖艶な香り。青白き月光を受け、天空にまで漂へり。 人々の言葉の裏に潜む、様々な思惑…

ゆらぎ、たゆたふ

毎年この時期、即ち夏から秋にかけて季節が移りゆく時期、或る日を境に急に洟びしびし*1症状が出るのだが、今年は一昨日から始まった。 察するに、何かの雑草の花粉病ではないかと勝手に考へてゐるのだが、未だアレルゲンを特定できてゐない。周囲を見回す限…

青海遙か

上海から青海省の省都である西寧までは、その距離2401km、火車で丸二日の距離だ。 上海を出発した火車は蘇州・南京から徐州、開封、河南省都鄭州、洛陽、陜西省都西安から甘粛省都蘭州へ。そこからは新彊維吾爾自治区方面に向かふ河西回廊ルートとは分かれて…

EUREKA

地上のさまざまな煩瑣から逃れ、今天は宇宙論に遊ぶ。しかし、意外なことにSTARTREKの話題ではない。また、正体不明な奇怪な新興宗教団体(例の白い布の人々)の話でもない。 問題なのは、スカラー場存在の有無。予測されるスカラー場の存在を、如何にして確…

無洗米飲食

先日から所謂「無洗米」なるものを時々喰ってゐるのだが、これがなかなか難しい米だ。 洗ってあるワケだから、計量カップで量って水を加へるだけで宜しいはずだが、水は少し多め、淅しておく時間も多少長め。我輩が普段食してゐる米は、玄米6+タイ米2+餅…

中秋節

昼間、この時期にしてはまだまだ真夏に近い陽光と暑さを感じるものの、さすがに夕方近くともなれば庭の秋草が涼風に靡き、西日の赤さにも秋を実感せり。 夜になって、遠雷の如く何か大きな音がしきりに響き亘る。さうか、隣町の秋祭りの花火の音だ。昨年は客…

立ち待ち

きのうの百足は今日の腫れ・・・ てうワケで、左手小指は今天になってぱんぱんに腫れ上がり、痛痒い。右手のヲコゼムシ方面は痛みは消へて、腫れと痒みがひどい。とりわけ虫類のアレルギー反応がひどいワケでもないが、さすがに気が散るし、そもそもヤル気が…

先日のヲコゼムシに次ぎ、今朝は大百足に小指を刺される。 連日の屋外工作の為、特殊軍手を現場に置いておいたのだが、何の疑ひも持たずに掌を差し込んだ瞬間、左手の小指に尋常ならぬ激痛走り、軍手を放擲。竹串で指先を突きてみれば、指の奥から恐ろしく巨…

則天去私

人間ってイロイロ居って、難しいのね。 ヤヤコシヤのヒト、ウルサイのヒト、カナシミのヒト、ダンマリのヒト、ナサケナシのヒト、ズルイのヒト、ウソツクのヒト、オモヒヤリナシのヒト、イロイロのヒト・・・ さすがの我輩も、この頃とみに厭世感増幅中。 (-…

精進輪廻

暑さ退かず、青空晴れて白雲絶ゑ間無く飛来せり。午前中より日差しは肌に刺さり、目に眩し。されど風の程良く有れば、木陰は涼し。しかし榎木の枝枝には恐ろしきヲコゼ虫様のイガイガ虫が潜んでゐるやうで、Gパンの膝の上に知らぬ間に落ちてゐた上に腕を置…

秋の行方

昨天に続き、真夏並みの猛暑。気温は33度以上? 今天から屋外作業の開始てうことで、道具類積み込んで現場へ。早速天幕を設け、ツルハシなどぶむぶむ振り回しての大立ち振る舞ひ。たちまち全身大汗となり、額に巻いたタオルもぐっしょりとなる。さすがに昨天…

大往還

本日の走行距離、318km!*1 県の最南端から最北端へ、早朝6時前に出発し、行きは高速*2を快適に走行。お山に登って国見したり、土掘る人々の作業を観察したり、或る研究専家とさまざまなことや、その成りゆきと過程と方法の試案を思案してみたり、なんとな…

或る、特異点

「9・11」は、さまざまな事象が凝縮される、一種の特異日なのだらう。 メリケンの同時多発テロ記念日は言ふに及ばず、我が邦の衆議院選挙などの、主義主張政治宗教哲学関係から、英国 BBC-PROMS 的 LAST NIGHT に至るまで、今天是農暦8月8日星期天、二…

革命的?

猫も杓子も改革改革・・・ (-_-)辟易 実際には猫も杓子も改革はせぬが、そんなに改革せねばならんてうことは、現状は常に「否定すべきもの」てうことなのだらうか? そんな「改革せねばならない現状」を造り出し構成してゐるのは当の本人達なのだから、厄介…

人工培養

ここ暫く、密閉された半地下空間で工作*1を続けてゐるせいか、どことなく体内の水回りがよろしく無く、鼻などが何となく詰まったやうな感覚。当然、空気の対流も極めて人工的なものなので、水回りばかりか気の巡りも余り良く無い。畢竟、人間が考へ、人間が…

脳細胞は覚醒してゐるか?

爽やかに晴れて、青空も高い。内湾の風景も、遠い島影も含め全てが明瞭な輪郭を持つ。 庭の睡蓮も、名残の一花と思ひきや、白露てうに未だに週に1輪は咲く。今朝の開花は、青空を映してことさら美しい。 (-_-)さやけし 以下、備忘録。造形作家であり、芸術…

黄昏燃ゆ

それはそれは劇的な夕暮れ。 颱風の置き土産だ。いつまでもいつまでも眺めてゐたい気持ちにさせる、その風景。雲は黄金色から徐々に赤みを増し、波打つ灰色雲の底部を紅に染めて散り行く。やがて星々が雲間から、無数の煌めきを地上に投げかける時、最後の茜…

循環輪廻

南東海上遙か彼方から灰色雲が無限に押し寄せ、全ての物を吹き飛ばし、運び去らうとしてゐる。 数時間の睡眠にも拘はらず、朝早くに目覚めてしまう。矢張り、南方からやってくる「何か」の気配を、我が遺伝子が感知したからなのだらうか。雨こそ降っていない…

せうゆ

今時の稲は殆どが早稲なので、既に稲刈り済んだ田圃が多い。 時折激しく通り雨あったり、急に雲間に青空が見へたりと、めまぐるしく変化する天気こそ颱風の骨頂。何見るワケでなくふらふらと、あてなく自転車で近所の巡検に出掛けると、美しくはざに掛けられ…

星期天的快楽

アンナ・トモワ・シントウ、てう名前をテレビ番組紹介欄で発見し、N響アワーをじっくり見る。 聞けば、1973年のNHKホールこけら落としへの来日歴有りてうこと。この不思議な名前を初めて聞いたのは、中学生の頃。FMでの紹介が確か妙なところで切って発音…

沈思黙考熟慮断行

ちちろちちろと、部屋の片隅で虫の声*1。廊下の縁側の、網戸の外のクツワムシやコオロギたちに呼応して、ちちろちちろとしきりに鳴く。これをして風流と申すは容易なれど、安易でもある。この時期、ごく普通に室内に虫の同居するてうことは、日常的に虫の侵…

飛翔する

黄昏時、天空に鳳凰の気が出現する。天駆ける紅き神、朱雀の姿。果たしてこれは吉兆か、それとも凶事の前兆か? いったい鳳凰は、地上に何をもたらすのだらう。永遠の命を生きる者は、幸せであるのか?(-_-)

苦瓜のなりなりて

今頃になって、庭のゴーヤーがどんどんなる。*1次々実る。 7月の初め頃、葡萄の脇に苗を植ゑた時には、つるさへろくに伸びなかったものが、立秋あたりから雨が多くなり、やうやう地中の水分が足りるやうなになるとたちまち結実が始まった。とは言っても八百…