2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

和風謎

素朴な疑問は本質を炙り出す・・・ この時期、皇室の皆様方のお姿をテレビで拝見する機会が多くなるが、我輩の長年の疑問は、何故天皇陛下を筆頭にした皇族方のほとんどが、現代日本人の民族衣装である和服(着物)を召されないかてうことである。 衣冠束帯…

ながいもの秘密

先日いただいた「ながいも」の箱が気になって仕方ない。 信州は山形村、豊土会の産物で、細長い紙箱の側面には面妖な形状のナガイモが2本描かれ、その上に楽しさうな家族のイラストが・・・ よく見ると人間のやうで人間ではないやうな不気味なキャラが8名…

風雑へ 雪降る朝に

ばうばうと 風吹く後は ひうひうと 寒さ飛来し しんしんと 小雪舞う空 ぴりぴりと 薄氷張りて かうかうと 月光を映す ぬくぬくと 炭火を囲み ほかほかの 玄米を食む

風流人生

砂は風に運ばれ、水にも流され、どこまでも行く。 砂粒を数へることは不可能だらうが、この地上で育まれた人生の数の倍以上有ることは確かだらう。 かつて倫敦で考へてゐたことを思ひ出した。「さてこの倫敦には、いったい幾つの煉瓦が存在してゐるのだらう…

ひものおはなし

女を働かせてのんべんだらりと暮らしてゐる男の話、ではない。 この宇宙は何時か崩壊するのだらうが、そんな時に我々の意識は何処に行ってしまうのだらう。 量子論的に言へば、我々個々が意識した瞬間にこそ宇宙は存在するのであって、鏡を見ていない時には…

参考website、低温殺菌牛乳についてわかりやすく解説されたサイトはこちら  http://www.geocities.jp/ao_beko/doc/milk.html

【基本解説】 高温殺菌は、135度から150度で0,5秒〜4秒間加熱しようと言うものです。今皆さんの家の冷蔵庫にある牛乳のパックなどを見てください。おそらく【殺菌:130℃ 2秒間】などと書かれていると思います。わが国で市販されている牛乳は、ほとんどがこ…

ぎうにうのおはなし

最近やうやう、近所の超級市場でも低温殺菌式の牛の乳を見かけるやうになってきた。 以前は大手の超市でしか買うことができなかったし、置かれた本数も少なく、値段もかなり高かった。勿論今でも、多数を占める所謂ふつーのぎうにうに比べると少し高いのだが…

何故?

耶蘇教の諸習慣に関しては、自分でも驚くほどの無知の知である。 例へば、何故街中がさまざまな電飾で満ちあふれるのか、聖誕前夜には何故ケーキなどを食べるのか。そして最大の謎としては、聖誕老人は何故コドモたちに贈り物を配って歩いてゐるのか、などな…

雑なるものよ!

「雑」てう漢字の付く熟語の再評価。 雑:種々のものが入り混じること。統一無く集まってゐること。主要でないこと。有用ではないもの。余計なもの。分類しにくいもの。精密でないこと。粗野。 雑木林(ぞうきばやし、ざつぼくりん):良材とならない、種々…

情緒派

さうですね、此処は確かに「不思議な家」かもしれません。 書く文字や文章がその人を現すやうに、家やその内装(生態)もそこに棲息するヒトそのものになっていくのでせうね。 さりとて勿論生き物ですから、住環境がヒトを変へることも普通にあることでせう…

一陽来復

日南の限りを行て日の短きの至りなれば也。 古来より冬至が如何に重要な節目であったかてうことに関しては、世界中の古代遺跡や各地の宗教儀式、伝説や風習を引くまでもない。 現代の暦は冬至を辛ふじて記載するのみであって、やむごとなき人々も宮殿の奥深…

椿の薮は、花ざかりの森

庭の生け垣の椿の花が満開で、メジロが群れ遊んでゐる。 さすがに万朶の茶花には及ばないものの、この冬の椿花は蕾が多く、開花も著しい。メジロは群れて花の何処を啄んゐるのだらうか。 直線的に飛び交ふメジロの嘴は、椿の花粉で黄色くなってゐるやうにも…

ごとびきさま

ごとびきさまよ、こんにちは。 偉大なる歴史的トレンチの奥底の、薄暗く湿った土嚢の隙間にて、すでに冬眠に入っておられたものとお察し申し上げませども、このたびの人間様の身勝手によって、土嚢の大部分を搬出することと相成りまして、ごとびきさまにとっ…

福助は見てゐた

家を留守にすることが多い。 もとより鍵などかける風習の無い家だが、数ヶ月の留守の果てに自宅に戻ると、明らかに何者かが玄関に入った気配を感じることがある。まさか残留思念を感知したワケでもあるまいが、さりとて奥の間まで上がり込んで何かを物色した…

吐魯番文書の怪

中国製のTシャツ。 昔と比べればうんと品質は向上して来たものの、まだまだなものも多い。一昔前などは、たった一度の洗濯で胴回りが半分にまで縮み、コビト用の大きさになってしまって着られなくなるものや、首回りが胴回りと同じ径くらいまでよれよれの伸…

霊山へ

西藏的神山聖湖巡礼を経て、日本列島的臍下丹田中央構造線上の霊山へ。 煙巌山鳳来寺の本質は山中他界。常に雲気を生じ天をも遮る垂直の大岩壁下、本堂の薬師本尊は地理根源の垂迹なれど根幹には非ず。 寺伝では、白鳳壬申年、理趣仙人が先づ千寿峯に居り、…

粳と餅

イネには水稲と陸稲てう系統の他に、ウルチとモチの二系統がある。水稲の97%がウルチであり、陸稲は100%近くがモチである。 ウルチとモチは精米後の透明度に因って区別出来る。モチ種が白く濁ってゐるのは、米粒の中に含まれてゐる澱粉の隙間に空気が入る為…

水稲と陸稲(おかぼ)

この二種は学名、科属は同じだが、形態・生理・生体的な違ひによって分けられてゐる。水稲種は湛水の状態で栽培するのに適し、陸稲種は畑地栽培に適した特性をもったもの。 古くはイネは未分化であり、人間に栽培されて行く過程で分化していったものと思はれ…

黒きものどもよ!

上白米をいただいたので、久しぶりに白い飯を食べる日々。 今夜は中国で仕入れて来た、山東産の黒米を加へ、炊いてみた。白米2合に対して、黒米半合の割合で。 そして炊きあがりは予想通り、炊飯器の中身全体が紫がかった黒色に大変化。是を美味しさうと見…

いと寒きに、火など急ぎ起こせよ

いくら暖冬とは言へ、所詮冬は冬。 我輩の夏に蚊取り線香がつきものの如く、我輩の冬には炭火が欠かせないのだ。隙間風ひうひうと流れ込み、全てのガラス戸が人の掌で打たれたやうに大きな音をたてて波打つ夜も、ちべたん大衣にくるまって文机の前に縮こまり…

香り高きものどもよ!

珈琲屋バッハのオーナーご夫妻より、豪華なシュトーレンセット、届く。 先日は江戸神田での西藏踏査報告幻灯会で、世にも美味しい珈琲を御提供いただき、無味な幻灯に潤ひを加へていただいたばかり。珈琲の種類は3種類、丁寧に自家焙煎された「バッハブレン…

愛でよ喰らへよ

ふと入った超級市場の一角。 何気なく並べられた片口鰯のその肌の銀色の、きらりと光り艶やかに、美しきこと美しきこと。 小箱ごと買ひ持ち帰り、さて、市場内部の特殊照明装置の下でのみの刹那の輝きかしらむと思って電球形蛍光灯の光に照らされた台所で取…

気配

いろいろなものの気配。 予兆てうほど大袈裟なものでもなく、予感のやうな、気のせいかもしれないが、さうでないかもしれないやうなものごとのこと。 具体的には、雨の気配、人の気配、月の気配、浮遊因子の気配、もののけの気配などなど。 天の気配やカミの…

つつましく

年々目を覆ひたくなる電飾熱。電飾合戦? といっても電線の発熱発火ではなく、主として一軒家の外周に施される電球装飾のこと。この時期、耶蘇の聖誕主題を中心にしてさまざまな電飾が売り出されてゐるが、そんな極めてホームセンター的な安っぽい電飾をこれ…

誰かのことなど

誰かが何処かで、何かを考へてゐる。誰かが何処かで、何かを喰ってゐる。誰かが何処かで、何かを見つめてゐる。誰かが何処かで、何かを喋ってゐる。Bridge Over Troubled Waterアーティスト: SIMON & GARFUNKEL出版社/メーカー: SONY発売日: 2001/09/03メデ…

静かなる湿潤

冬の気配薄れ、燻るやうな霧雨小雨。 この雨は寧ろ、木の芽起こしの如き風情なりき。 いったい冬は何処へ行った? 今年もまた、暖冬の予報なれど・・・

サントリー黒烏龍茶 http://www.suntory.co.jp/softdrink/kuro-oolong/index.html >

上海の便利店などでもサントリーこと三得利牌的烏龍茶のペットボトル(500ml)が大いに売られてゐたが、驚いた事は「微糖」と「無糖」の2種類が存在したことだ。緑茶も悉く加糖されており閉口してしまったワケだが、これは泰国式の販売方法が伝わったのであら…

黒烏龍茶の謎

最近時折TVで見かけるCM、サントリー黒烏龍茶のあの奇妙な歌、困ったもんだ。 思考の大事な場面で脳が自らの緊張を弛緩させやうとしてゐるのか、突如脳裏で響き始める。追ってあのワケのわからん謎のオッサンたちが円卓を囲み、太極火鍋を突っつき乍らピアノ…

うたかた

中央構造線の祟りか、はたまた諏訪の地霊の蠢きか、昨夜半過ぎから脳幹に微熱を感じ、葛根湯を以て封ずる。 朦朧体の権化となりて、ゾンビの如く昼前にむくりと起き上がる。縄文の地霊は脳裏ばかりならず、身体の至る所に変調を齎すものなりけり。 脳内を浄…

諏訪巡礼

田中基氏の導きを得、中島氏とともに諏訪の地へ。 諏訪社氏子でもある在野の歴史研究者、原直正氏が運転を買ってくださり、理想的な環境での聖地巡礼開始。 諏訪大社の御正体(本質)が如何に縄文的であるか、諏訪の地が如何に聖なる諸要素を孕んだ土地であ…