一陽来復

弱法師のごとき太陽の光

日南の限りを行て日の短きの至りなれば也。
古来より冬至が如何に重要な節目であったかてうことに関しては、世界中の古代遺跡や各地の宗教儀式、伝説や風習を引くまでもない。
現代の暦は冬至を辛ふじて記載するのみであって、やむごとなき人々も宮殿の奥深くで秘技を奉るばかり。
加へ人民は、食卓にて南瓜を食み、柚子玉を湯船に浮かべることさへも今や疎んぜられつつあるていたらく。
二至二分を基準にした八節を生活の中心に置けば、より季節感に満ちた生活が送れるはずなのだが・・・
寒さは寧ろ是からが本番だが、陽光増幅の恩恵を全身で享受し乍ら、過ごしませう。