2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

天道公平

方々に、ためてゐた書信返信したためる。 折角先日、北京瑠璃廠榮寶齋謹製の画仙紙便箋を頂戴したので、筆ペンだの万年筆だの色鉛筆などを用ひてしたためる。 緑色の太枠付きで、枠内を8行に仕切ったものや、淡い灰緑色の入り組み文様枠のもの、それと枠無…

Mein Kampf

"Der Untergang"*1こと"DOWNFALL"即ち「ヒトラー 〜最後の12日間〜」は、ベルント・アイヒンガー*2のプロデュースによるCONSTANTIN FILM*3配給の作品。監督は、1957年ハンブルグ生まれのオリヴァー・ヒルシュピーゲル。 殆ど何の予備情報も知らぬまま、観た…

冬瓜の夏

ところが、問題は冬瓜なのだ。 カボチャは如何様にも調理可能であり、和風の煮付けにしても西洋風にグラタンだのプリンだの、個性は強いものの可成り応用の利く素材だ。実際三日かけて、かなり大きなカボチャを一人でむしゃむしゃむしゃむしゃと、半分食べて…

古典的=前衛的?

今宵は古典芸能鑑賞会。 第1部は、大蔵流狂言師である茂山逸平・童司の狂言風掛け合ひによる司会で進行されて行った。先づは半能「石橋」:観世流による演目だが赤獅子が3人+白獅子1人の計4人の獅子が出る風変はりな演出。打ち合はせが今ひとつ揃はなか…

Earl Gray 日和

ヘンリー・パーセルだのモンティヴェルディのこと、少し詳しく調べてゐたのだが、前者は勿論本家の英国系サイトにいろいろな研究発表がゴマンと有って、どこ見るべきかも解らぬほど仰山有る。その割にBGMとしては、"UNDER THE GREENWOOD TREE"*1などを流して…

健康不健康?

台風一過の大晴天。あれほど鳴いてゐた蝉の大合唱、この台風を境として大規模な政権交代が起こったやうで、今天よりツクツクボウシの鳴き声。 気温は午前中からぐんぐん上昇し、昼頃にはたちまちの33度。北寄りの風は有るのだよ、かなり。でもこの風が生暖か…

怒濤

嵐に乗じ、最大音量でCDをかけ続ける。 南寄りの強風が、ほぼ丸1日かけて北寄りにシフトして行ったが、雨は小雨に終始して、颱風らしさは半減。勿論早朝から気分の高揚は有って、たった2時間の睡眠で目覚めてしまったワケだが、南方からやってくる得体の知…

波浪警報

天気晴朗ナレド浪高ク、海鳴リノ響キタリケル。敷浪ノ水平線ノ果テハ無限ノウネリニ満チ、南洋遙カナル巨大回転体、颱風ニ連ナリタリケルヲ、音ニ聞ケ、皮膚ニテ感ゼヨ。謎の耶蘇聖人、バルトロマイの祝日である今天は、古代ローマ、ポンペイ最後の日でもあ…

常識何様ぞ?

それにしても、いったいいつの頃から体罰が悪となってしまったのだらう。辞書的には、「身体に直接に苦痛を与へる罰」などと説明されてゐるが、学校などの教育現場では、「如何なる場合でも」てう前提書きの存在するが如き様相だ。教師から、ちょっと頬に張…

収穫祭

朝方までに小雨も上がり、青空こそ雲の彼方なれど、今天は葡萄*1の収穫祭*2に決定。昨天既に3房を先行収穫してゐるので、残る17房を手際よく次々収穫。紙袋を破ると、見るだに美味しさうな葡萄色の房が出現。勿論種は有るのだが、袋を掛けなかった房に比べ…

天地開闢前夜

眠りに就いたのは朝方4時過ぎのこと。蚊帳に連れ込んでしまった蚊虫約1匹に喰はれて起きたのが15分後。網構造の隅々まで捜索を続けてゐるうちに、次第に雷鳴が大きくなり、小雨が忽ちのうちに土砂降りとなる。蚊虫のことは後の課題として捨て置き、慌てて…

月亮夜来香

朋友諸氏、こぞっての来訪を受け、夕食の準備もそこそこに皆にて町民祭りへ。この春先まで営業してゐた花公園跡地が、今年の会場。無数の屋台や模擬店が軒を連ね、地域のコビトどもにとっては夏休み最後にして最大のイベントだ。青年団、建築組合、商工会な…

月のせい・・・かもね

まさかね、と思ったけど、語呂合はせに深い意味を求める方が間違ってゐるのだ。予想通り、今天は「俳句の日」&「バイクの日」ださうな。 (-_-;)ベタベタ・・・ 昨夜遅くの悪態文の根源は、矢張り「月のせい」だったワケだ。満月は今夜から明天にかけてのこ…

ゲノム逍遙

ひとびとのさまざまな思惑が入り乱れ、文物は翻弄されて行く・・・ 「人心の掌握」か。望んで出来ることでも無いしな。現状に甘んじるつもりは毛頭無いのだけどね、さりとて望んで不毛の大地に足を踏み入れる気力は、今更無いしね。無気力てうワケぢゃ〜ない…

BBC Radio Player = http://www.bbc.co.uk/radio/aod/mainframe.shtml?http://www.bbc.co.uk/radio/aod/

それにしても何だね、自由民主党だの自由党だの民主党だの、社会民主党だの社会党だの会社党だの、国民党だの民進党だの植民党だの、日本新党だの新党日本だの、新民国党だの国民新党だの、国新民党だの新民国党だの、何だのかんだの、日本のことなのか台湾…

BBC的

今天は幾分湿度が退散し、暑い乍らも快適な日中であったが、夕方まではBBC三昧。時折乱れるストリーミングだが、BBC PROMS 8/16即ち昨天のプログラム、メインはショスタコーヴィッチの交響曲第11番「1905年」なのだが、前菜的なストラヴィンスキーの花火はさ…

BBC PROMS HOMEPAGE http://www.bbc.co.uk/proms/

毎天、ストリーミングでは大いに聴き込んでおる次第。(- + -) でも、やっぱり行きたい! 生で聴きたい! この目で見てみたい!BBC Proms Guide 2005出版社/メーカー: BBC Books発売日: 2005/04/27メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1件) を見る…

ROYAL ALBERT HALL http://cont4.mech.usp.ac.jp/~minagawa/uk/London-HP/hp05-rah/rah.htm

ONE DAY

東北大変、大地震。数人の友人とはメールにてほぼ瞬時に連絡取れたが、思へばケータイ有ってのこと。我輩は現在、書斎卓上固定式の電脳からの発信以外の方法を持たないが、阪神・淡路大地震の時よりもケータイの普及率は高まってゐるだらうから、有事災害の…

逝く夏の歌

並木の梢が深く息を吸つて、 空は高く高く、それを見てゐた。 日の照る砂地に落ちてゐた硝子を、 歩み来た旅人は周章てて見付けた。山の端は、澄んで澄んで、 金魚や娘の口の中を清くする。 飛んでくるあの飛行機には、 昨日私が昆虫の涙を塗つておいた。風…

夢、往還

DREAM OPERATORWhen you were little, You dreamed you were big You must have been something, A real tiny kid You wish you were me, I wish I was you Now don't you wake up, The dream will come true Every dream has a name, And names tell your s…

岬情話

夜明け前、ただならぬ気配で目覚めると、開け放った北の廊下の片隅にのたうち回るアヲダイシャウを発見。よく見れば頭のすぐ近く、首なのか胴体なのか腹なのか何処なのか、5センチ近くに肥大してゐる。察するに、普段からこの朽ち果てた北の廊下には、へっ…

古跡探訪録 by スカイトレッカー http://blog.livedoor.jp/ncc74210/

走行人生

めまぐるしく人々が来訪し、二言三言を交はして去る者あれば、夜を徹して語る者有り。 (-_-) 遠来の友人とバイクで、或る博物館を目指してひとっ走り。国道を行き交ふ自動車が妙に多く、走行中、その多くが他県ナンバーであることに気付く。比例してバイクも…

辟易半島

現在大韓民国では、「独立回復60周年記念」行事のさまざまな準備が進行中とのこと。その一環として、ソウル特別市庁舎を3600枚の太極旗で覆ふ工作が完成し、広く公開されてゐたのだが、余りに美的感覚の欠落した仕上がりに、驚いてしまった。当の韓国市民は…

飽和

遺跡の発する磁場に惹かれ、各地より来客相次ぎ、滅私奉公止動方角韋編三絶経世済民天津飯。 (-_-) 攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG, GHOST IN THE SHELL "STAND ALONE COMPLEX" ! (-_-) メリケン国よりご帰国の朋友より、"STARLOG" マガジンいただく。THE ISLAND…

黄山哀歌

長崎の鐘の音は 地の果てまで響き 人々の悲哀は 忘れ去られた 浮き世の非情と無情を嘆く前に 足下の叫び声に耳を峙てよ 時の流れにさへ 癒すことの出来ない過去は有る 肯むぜよ 万象流転に 泡沫の如く浮かぶ 無限の魂と情緒を 吐出せよ 全ての感情を そして…

蝉ばくだん

今朝の蝉は、この夏になって最も強烈な大合唱であった。超音波が共鳴し、上下遠近で四次元的に響き合ひ、閉めきった廊下縁側のガラス戸をも共鳴させ、蚊帳の中で平たく伸びてゐた我輩の鼓膜を直撃せり。それに因って我が偉大な脳細胞の幾百かは死滅したであ…

フィールドワーク

フィールドから学ぶてうこと。 過去の淡き痕跡より、何をどのやうに読み取り、また読み解くのかてうこと。或る意味、フィールドが全てであり、全てはフィールドから始まるのだ。フィールドは崇高であり聖域であり、過酷で残酷だ。 フィールドの内包した時間…

無題合掌

60年経つて、何がどのやうに変はつたのか・・・ 語り継がれなかつたことの重みを、どのやうに受け止めるべきか。 言葉は常に虚しいものだけれど、言葉でしか伝はらないものごとも有るのだ。 グレツキ:悲歌のシンフォニーアーティスト: ミュージック・セラピ…