黄山哀歌

ねむりまどろむ

長崎の鐘の音は 地の果てまで響き
人々の悲哀は 忘れ去られた
浮き世の非情と無情を嘆く前に
足下の叫び声に耳を峙てよ
時の流れにさへ
癒すことの出来ない過去は有る
肯むぜよ
万象流転に 泡沫の如く浮かぶ
無限の魂と情緒を
吐出せよ
全ての感情を
そしてねむれ
いつまでも深くどこまでも遠く
ねむれ
黄昏よ
そして黄泉へ

フォリア?17世紀後半のイタリア・バロック音楽