2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

はじめにもどる

師走十七日 雨降りて 万象初めに戻れり 立待月の姿そ何処

大都会の満月

彼岸へ

師走満月欄干擬宝珠 ほらほらこれが彼岸のつぶてだよ

どこそこ

どこどこ

遠くへ行きたい・・・

まだ見ぬ土地の 光を見たい まだ見ぬ大地の 息吹を感じ まだ見ぬ君の かむばせを思ふ 何処か遠くへ 此処ではない 何処かへ 観念せよ! そして観ぜよ!!

冬日遠望

弁天島の聡明さ 天に編む繊細な枝の刺繍 足元の陶板には亀が居り 手水には江戸の流麗な清水湧き そして彼方には大名古屋の双塔大廈群が

歴史的時間を俯瞰する訳

織部式

霜深き 織部の里の 侘び住まひ 沓形の 湯呑み茶の間で 蹴鞠せり

釉愁

灰釉は 嘗て植物であった頃を懐かしみ 透明な緑に結晶する 火の力を借りて 硝子の皮膜に昇華する その不思議 その帰結の必然よ

石たちの集合意識

憧憬霧中 思惟夢中

虚空蔵霧中 五里霧中 那由多霧中 地理霧中 三界萬霊 阿頼耶識 修羅 軍荼利明王 開花

ケム・トレイルの青春と神々の黄昏

大寒にして此の暖かさ 何となく春霞のやうな青空の彼方には 雄大に開く飛行機雲の扇 そして早くも 雨の気配

酒飲みて カミと語らふ 亜空間

最近ではカミサマもプラスチック製の杯を御愛用のやうで せめてかわらけの杯をお使ひくださいませよ 熱田のカミサマよ よや 酒は飲め飲め飲むならば 世界を巡り飲み干して 日の本一の此の岬 何故か小樽の皆様へ 酒を飲め飲め勝手に飲めよ 酒はさておきためし…

氷三態

山場は越えた・・・

target and toast

上空よりそろりそろりと的を絞り、きりきりと的を射る。 ただしこれらは、地上の星ではない。 それでも我輩は早朝から、地豆油と生チョコを大いに盛った食パンを喰ふ。 むしゃむしゃむしゃむしゃと、大いに喰ふ。 牛の乳で割った珈琲をがぶ飲みし乍ら、 むし…

餅喰ふ者は幸である

寒中新月師走之氷華

新暦の元旦が望となる不可思議の歳 師走の開始が十五夜を装ふかむばせ 凍てつく水面は望月の如き朝日を孕み 氷上の表情は兵仗の評定 何者かの徘徊しつる痕跡が雪上に 雪月花安全柵にも霜の華 今朝は枯葉も銀色のふちどり 新月の晩餉は味噌煮込みうどんに牡蠣…

晦日月夜に酔ひもせず

厳冬のさなか 地面は凍てつき美しく入り乱れ 風花は平衡感覚を消失させる 鳥類による厳密なる監視はいまだ続き 音も映像も言葉も鉱物結晶さへもが何気なく整列し無為自然法爾 一方電脳上の画像は混淆を極め 祭壇の呪物は無限に増殖する そんな冬の日 冬の日…

里山之冬

朝方より 大いに雪降る 赤い社も 綿帽子 音無く積もり 溶けて消え 我が身一つの 冬にしあれば 今しばし 静謐の裏にあらしめよ

懐古瀬戸

新たなる記憶との遭遇

物見遊行琴之初音 または記憶再生装置の起動

多治見逍遙遊

そして今天は耶蘇式と仏式の混淆を試みる これが正しい在り方 *******************

岩をも砕き、岩に砕かれる日々

路傍の草むらも、厳しい霜を身に纏ひ、美しき結晶の森と化す。 何気なく集められ、さりげなく置かれた花崗岩たちだが・・・ 此の花崗岩は、少なくとも自分が生まれる5億6千三百八万年前までに生成されたものであり、 表面の風化は、少なくとも四千二百十八…

雪混じり お寂し山の あさぼらけ

あした里山の竹林に小雪舞い散り降り積もりたりけるを超然呆然とただただ見つめ呆け立ち尽くし 夕べには黄昏れて地上に長く伸びたる我が影をしきりに掘りて掘りて掘りたりけるの杜子春と為り果てぬ 水晶体の御正体 長石釉の半透明 金剛石の新体詩 超現代の埋…

菩提即是空

ぼだい‐じゅ【×菩▽提樹】 1 《(梵)bodhidrumaの音写》クワ科のテンジクボダイジュの別名。釈迦がその下で悟りを開いたとされ、原産地インドでは無憂樹(むゆうじゅ)・沙羅双樹(さらそうじゅ)とともに三大聖木とされる。 2 シナノキ科の落葉高木。葉は三角状…

鳥類による監視活動の継続と菩提心の発現

ここ暫くは疾風怒濤の嵐に忙殺され気が付かなかったが、 鳥類による監視活動は、まだまだ続いてゐた。 あの、丘の上の公園の東屋以来、ずっと・・・ 現在は、カラスとキジに因って、我輩のあらゆる行動と情緒の変化が、 なにものかに報告されてゐるやうだ。 …

蘆薈=アロエ=Aloe arborescens

アロエの花が、小雪舞ふ寒空の下に咲くことを、人は意外に知らない。 ただただ、しみじみと・・・

990の思ひ出と終焉の儀 または新暦新年熱田三昧

ユリウス通日2455198.5の孤独と快哉

陰暦11月18日 太陽暦正月二日 平成己丑歳丙子月壬子之日 全身を激しく緊縛する朝の冷気 流動体の表皮 天空を行く無数の瞳 そして足引き摺って 地上を這う自分の掌に出来た擦過傷から滲み出る赤い血 そしてまた 新たなる始まりと終はり 岬の先端から鳥瞰する…