2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

感傷の功罪

ノスタルジア 確かに、私にとって此の世の半分はノスタルジアであり、残りの半分が好奇心と惰性に他ならない。 感傷が何を生み出すのかは今以ってよくわからないが、人の心の青い襞を刺激して、詩や音楽を生み出すことに、多少は貢献してゐるのだらう。 何も…

イニシュモア周回探査

マウンテンバイクを借りて、可能な限り島の遺跡を周回。昔(1992)その存在を確認した貝塚は、消滅してゐた。 中世の教会堂跡や、石器時代の墓(ドルメンのやうな構造)などなど、バイクで周回不可能なところは徒歩で、早朝から夕方ぎりぎりまでかけて、ほぼ全…

イニシュモアへ

メリケンカップルは早朝、8時には出て行ってしまった。 昨天より多少雲が多いものの、基本的に晴れ。朝食はキッチンにぶむぶむと寄ってたかってゐるうるさいオランダ人学生たちをより分けて、トースト3枚を確保。昨天は切れてしまってゐたぎうにうも、今朝は…

バレンの風土

バレンとモハの断崖ツアーにでかける。幸ひ快晴、風が吹くとちょっと寒い。ちなみにこのところの気温は、朝が6度で、日中晴れれば16度前後、雨だと12度くらいだらうか。 ユースホステルで申し込んだからか?、パンフレットには25ユーロと書いてあるが、20ユ…

大遺跡、そして南下2

何故か唐突に、スライゴーはジョンストリートの花屋の前から出発する西郊外路線バスに乗って、キャロウモア古墳群*1へ。 50基以上のドルメンやストーンサークル、墳丘墓が集まったこの重要な遺跡群の推定年代は、今から6000年以上前だ。 すべては湾に突き出…

南下1

ロンドンデリーから、共和国側のスライゴーへの移動。 手持ちのスターリングポンドが心細くなってゐて心配だったが、恐らく大丈夫と見越してバスを待つ。日に3本しかないこのバスを逃したら大変なことになるのだが、B&Bのチェックアウトが11時半まで許されて…

西へ

ベルファーストを後に、西部のロンドンデリー(デリー)に向かふ。11時発、9ポンド。 朝食はユースのカフェで、ベーグル2個とティーで3ポンドとちょっと。 朝から寒々とした小雨だが、バスで行くうちに徐々に晴れ間が広がってきた。今朝の天気予報を見てゐる…

北へ

ダブリンから、英国支配下の北アイルランドはベルファーストへ。 何かチェックポイントがあるのではないかと心配してゐたが、何もなく、バスは普通に北アイルランド領域に入って行った。 変化と言へば、走行路線の両側が臙脂色に塗られてちょっと妙な感じで…

ダブリニア2

ダブリンの雰囲気は昔と随分違って、オコンネル通りなどは以前よりうんと活気があるし、ショッピングアーケードもいつも若い人や観光客で賑はってゐて繁華街らしい。しかし 、通りを1歩裏路地に入ると、そこは薄汚くホームレスも多い。 大型店舗や伝統的店舗…

ボイン渓谷の豊饒と興亡

小雨そぼ降る朝、昨天に引き続き、今天もツアーに参加。 今回はマイナーな遺跡を5箇所巡礼する。ケルティックと題するものだが、新石器時代の巨石墓も入ってゐる。今朝も同じミーティングポイントなので、ポーランド人のお兄ちゃんと暫くお喋りして過ごす。…

ニューグレンジ再び

此処では矢鱈華人(中国人または中国系の人々)目に付くのは何故? さておき、昨天もさうだったが今朝も、早朝の街角で物凄ひ勢ひで無料の新聞が配られてゐるのは何故? 倫敦でもさうだったが、複数種類が週に何回も、無料だから広告宣伝ばかりかと思って受…

ダブリニア1

寒い寒いダブリンの朝。 それにしてもおかしいな、巴里で天気など調べたときにはこんなに寒いとは出ていなかったのだけど。兎に角、中央バスターミナルで暫く時間を潰し、通勤ラッシュが一通り収まりかけた頃、荷物背負ってちょっと遠いが歩いてインターナシ…

愛蘭土へ

6時半起床。7時半にはメトロでブローニュを出発。朝の出勤時間はいつもと違った雰囲気で、2回の乗り換へもさほど難無く出来た。 ガリエニのユーロラインステーションには、すでに多くの旅客が集まってゐて、マグレブはモロッコ行きだのブルガリア方面だの…

古跡探査

Wagram界隈。 住所は確か Av. de Villier だったはず・・・ この黒っぽい扉は見覚へが無いし、この古びた扉のやうな気もするが、街路樹の様子や商店の配置が違うやうだし・・・ 宛てなく通りから屋根裏部屋を見上げるも、なかなか番地の記憶蘇らず、諦めてモ…

幻視世界

ギュスターヴ・モローは気になる画家だ。 1895年、彼は自分の生家を改築し、自作を収蔵するためのアトリエ兼美術館を作った。幻想的な創造力の源泉は、聖書やギリシャ神話ばかりならず、夢の世界から連れ帰った様々な人物や現象をも混合し、独自の世界を造り…

森の生活

森での毎日。 朝一番、といっても時間は8時半くらいなのだが、窓を開け放って深呼吸。森の精気を肺臓いっぱいに取り込み、体の内部から全身に浸透させる。日によって湿度や気温の関係か、針葉樹の深い香が全面に充満してゐるときもあれば、殆ど香無く、乾い…

ギメの曼荼羅

巴里、霧雨。でも、ドイツやポーランドに雪を降らせた寒気団は去り、むしろメトロの中などでは蒸し暑さを感じるほど。 パバロッティがこの世を去り、テレビもラジオも朝一番のニュースはこれ一色。 (-_-) 昨夜は午前2時過ぎまで、デファンスのアルシュに巨大…

カフェにて

ジョセファンはリヨンの出身だが、どうしてカタコトの日本語を喋るのかな。 その理由は敢へて聞かない。 カフェでの会話は基本的に英語で、そして日本語の単語とフランス語の単語のごちゃ混ぜだ。 巴里に出てきたのが6年前とのことだが、その理由も敢へて聞…

オルセー攻略

オルセー美術館に至れり。 先づ、入館するために大蛇行行列で、金属探知機と持ち物検査。(探知機に至るまでに25分ほど)いくつも発券窓口があるのだが、どこものろのろとしてゐて処理が遅い。入場券確保するまでに10分以上。普段から閑散とすることの無いこ…

考古文物攻略的

RER(火車)に乗って郊外へ。曇りがちで、朝夕かなり肌寒い。 サンジェルマン・アン・レーにある国立考古学博物館の見学。イル・ド・フランスを中心に旧石器時代から青銅器時代の遺物が無数展示されてゐる。旧石器は圧巻で、フランスの大地に無限に埋蔵され…