南下1

スライゴーの川の水はギネス色

ロンドンデリーから、共和国側のスライゴーへの移動。
手持ちのスターリングポンドが心細くなってゐて心配だったが、恐らく大丈夫と見越してバスを待つ。日に3本しかないこのバスを逃したら大変なことになるのだが、B&Bのチェックアウトが11時半まで許されてゐることや、駅まで徒歩でも15分以内てうこともあって、余裕の出発。
予想通り、ユーロ払ひも歓迎とのことで、エイリアンのシガニー・ウィーバーを髣髴とさせる風貌の女性運転手。16.50ユーロ。
峠を越へ、ドネゴールで大西洋と遭遇。曇り時々晴れ。スライゴーには予定通り、午後3時半到着。ツーリストインフォメーションまでは徒歩で15分ほど。其処でホステルの位置を確認して、街中へ。昔見た覚へのある、石橋。激しく迸る、ギネス色をした水流。イェーツの愛した大地。印象的なベン・ブルベン山の風貌。
スライゴー修道院遺跡を先に見学し、夕方ホステルへ。フランス人の学生アルバイトが対応してくれるのだが、妙な訛りでポアロを思ひ出す。同室はスコットランド人のバイオリン弾き。奥様は日本人で、フランスのボルドー在住とのこと。夜はロービーのマントルピース前で即興の演奏会。各国から集まった8人が、心地よく耳を傾けながらさまざまなことを語り合ふ。素敵な夜。
明日は愈々、前回訪問を果たせなかったカロウモアの巨石墳墓群へ。