2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

雨に

秋雨 驟雨 雲湧き 空は海 水の循環 大気の帯 何処へ行く 旅路の果て 何処へ行く 漂泊の果て 旅の極北 魂の帰還 生まれ 死ぬる 慈雨 秋雨 洋種山牛蒡 学名:Phytolacca americana L. これもまた秋の豊饒のひとつ・・・

岩をも砕け!

それでも人類は地表で健気に足掻き続ける

涸渇

枯れ果てた山上の小さな池 蜻蛉たちの姿も今は無く 鳥さへも見向きもしない 山上の枯れ果てた池に もはや用は無い 池はただの窪地と化して 草木と枯れ葉と土砂に埋もれて行くのだらう やがて山上の小さな窪地は灌木に覆はれ 再び鳥たちが訪れることだらう そ…

連繋経絡気脈発現涅槃世界

今まで関わってきたさまざまな事象が次々と眼前に集結し連繋し、気付かなかったそれらの関連性に改めて気付くことがある。 いや、正確には「気付かせられる」と言ふべきだな。 宗教的な主軸を持てば表象は分かり易いが、それでは余りに広汎に有象無象を付着…

多彩なる

此の世界にはこれほど色々な色が溢れてゐるてうに、自分の色が見つからない人も居るやうだ。 かと思へば、世界の創造と色の発生以前に自分独自の色を持ち合はせてゐる人も居る。 色の多様性は音の多様性に通じるところがあるね。 音の多様性は人の多様性の一…

雲の階

神泉神秘喫茶快楽

世俗還俗風俗帰属

受戒告解下野下山

根本的

御結縁

わたくし、 今更ヒトさまに言はれるまでもなく年甲斐はまったく御座ゐませんが、矜持は保ち続けてゐるつもり。 おまけに、未だに恥も外聞も気にするお年頃と来たもんだ。 厄介ですね。 それと、自分で言ふのもなんですが、融通と曖昧と寛容が武器でして、 常…

黄昏遙か

地平の果てで燃える黄昏は いつかどこかで見た彼岸への出入り口 そして其処はまた塞ノ神の住まふ渚 迷へる魂は晦日月夜に旅に出で 水を潜り山を越へ さて誰の懐深く 抱かれるべく 彷徨ふのか 流浪の魂よ 眠れ 眠れ 眠れ 眠れ 眠れ

元気出して!

夏の名残りの白い雲 印象派の絵画の如き風景なれば おい お前は何処から来て何処へ行く そしてわたくしと遭遇せし 「此処は何処か」と問ふ声が聞こえ 猶も行方は竹生島 嗚呼弁財天に宇賀福神 たすけたまへと検非違使は 蔀戸持ちて飛び降りたりけるは清水の舞…

秋天回廊

秋の日の ヴィオラの如き 雲の声 いやはやこれはご愛敬

小さきものどもへ

小さいてうことは 可愛ひてうことだ 小さいてうことは 幼ひてうことだ しかし 小さくても邪悪なものも居り 小さくとも 熟したものもある 小さきものを信じるべきか忌むべきか 其れが問題だ

蜃気雲

青山元不動 白雲自去来

太一 - Wikipedia

さまざまな姿で眼前に出現する「太一」 とりわけ伊勢地方に濃厚に分布する それにしてもとんでもない「集中攻撃」だ 内部から崩壊しちゃうかも・・・

何の御用?

このところ、夢と現実がしばしば錯綜し、瞬間的な意識の混濁や突発的催眠状態に襲はれることが多くなってきた。 宇宙の中心を我がものとし、不敵にも制禦しやうと思ったバチが当たったのだ。 天地開闢以来、数百万数千億の人が此の愚行を繰り返し、遺伝子か…

其の気

身近な幸せには気付かないくせに 遠い幸せをしきりに羨む いや 気付きたくないだけなのかもしれないな 手を伸ばせば離れて行き 無関心なときには隣に居る・・・ さういふもの 離れていくものを求めて仕舞ふのもまた 本能なのだらう 去る者を追はずとは なか…

幻影城の鐘の声

烏滸がましくも 破格の待遇だ 今更矜持を求められても困惑するが 誘惑迷惑思惑疑惑 まあきみ 兎に角落ち着き給へよ 俺様は貴様と違ひ 見知らぬ人の訃報も今や憐憫の対象さ 嗚呼 南無 ダダ 出でよ 感情 今 此処に出でよ

三夕四歌五臓六腑

寂しさは その色としも なかりけり 槙立つ山の 秋の夕暮れ (寂蓮法師) 心なき 身にもあはれは 知られけり 鴫立つ沢の 秋の夕暮れ (西行法師) 見渡せば 花も紅葉も なかりけり 浦の苫屋の 秋の夕暮れ (藤原定家) 切なさは 旅の刹那と 知られけり 群竹山…

咲き誇り、冴へ移る

秋の到来とともに 何もかもが冴へ渡ってくる 遠近法の敷衍 音感の再配分 感触の醍醐味 とりわけ言の葉 空の景色もまた然り そして予兆と示唆に満ちた旅は続く それにしても 「冤罪の危機にさらされて、縄文人の怒りに触れる」 とは はたまた 「彷彿する汽車…

あしながおじさんの役割

今宵未だ酔ひもせず

吉利支丹でうすに帰依せし者の作りたりける葡萄酒に 幾許かの思ひ出をば浮かべ いまさら飲み干して仕舞へ 白き葡萄酒を透かして見ゆ君のかむばせは いつになく窶れ それでゐて猶美し されど耶蘇の神秘は 何処に沈殿せしか 伴天連の妖術は もはや虚し

加子母遊記

瀬戸・ノスタルジア

だうやら鳥類による監視体制が強化されたやうだ

隣の印度人

工作員招待所の隣人は身毒国的印度人だ。 いや、本人に確認したワケではないので、「印度人であると思はれる」と言ふべきだらう。 だけど、それがだうした。 だうもしない。 いちどだけ小柄な女性が洗濯物を取り込んでゐる姿を見かけたことがあるので、印度…

オヤスミナサイ・・・

水を得た魚は山の上の小さな池が干上がったあとに何処へ行ってしまったの 死んだはずの切り株から音もなく立ち上がった櫟の新芽を食む虫の前世は誰の恋人だったの 二百年前に地上に降り注いだ水を集めた滝の水を酒に変へた孝行息子の末裔の作るサイダーはど…

遷移

嘗て此の森は何度も禿げ山となり 遷移の果ての極相林で覆はれた過去もあった そしてまた 人間様の横暴に因って樹木は伐採され 山体の地肌が晒されやうとしてゐる 此の小さき山ひとつさへ 人間様には造れるあては無いはずなのだけど 削平することに長けた人々…