2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

かまびすしゐね

さすがに寒さ厳しき折も折り、お正月に気を良くして盛大に頭髪を刈り上げた結果、項だの首回りが冷ゑて頭の回転が良くなるはずが寒さ冷たさの先立つ余り、良かったんだか悪かったんだかそんなこんなのあれそれにて候。 予想通り、爆竹解禁でコビトが爆死した…

トニモカクニモ

先日まで大約3個星期、日記の更新を停止してゐたのだが、数日間ならともかく、さすがに十数人居る(はず)の定期購読者の皆様方の大半は、「嗚呼、鄙の地の偉人も遂に帰らぬ人となりにしかば」だの、工作活動の激化に耐へきれず唐突に国外逃亡を図って満洲…

新年快樂

今年ほど、春節待つ心の渇望の強き年もさほどあるまじよ。 例年なら今から覚悟すべき降雪も、既に数回の試練として経験し、この先の天候や如何? 大陸からは大都市での爆竹禁止令解除との報。恐らく200人ほどは爆死するのではないだらうか。 トニモカクニモ…

何するものぞ?

勿論翻訳ではあるが、「ラーマーヤナ」などてう物語を読破したのは初めてのこと。 勿論この超級有名な叙事詩の名前を知らぬ者は殆ど居らぬと思ふほどではあるが、その内容の行く末を知る者は少ないはずだ。 勿論?、「ラーマーヤナ」が現在の形を備へたのは…

終宴

ラーマが不在の間、玉座にラーマの履物を乗せ是を王と仰ぎ、王国を治めてゐたバラタ王子は謹んで王位を兄ラーマに捧げた。 王子と共に長い長い戦ひを終ゑた猿たちも、祝ひの酒に赤い顔を一層赤くし、笛を吹き太鼓を打ち鳴らし乍ら踊り狂ひ、祝宴は何時果てる…

共感

シータを再び我がものとした喜びのラーマ王子、魔王の使用してゐた天空を駆ける戦車に乗り、故郷アヨーディヤーの都に凱旋し、廷臣居並ぶ宮殿の庭で勝利の矢を天に向かって高々と射上げたのだった。

懊悩

悪魔を討ち滅ぼしたラーマ王子は、愛するシータを無事救ひ出したものの、妻の貞操を疑ひ懊悩するのであった。 シータはこれを悲しみ、燃ゑる火の中に身を投じて自殺を図るものの、神の審判はシータの貞操を証明し、以前にも増して美しい姿のシータを現出させ…

導き

ラーマ王子に加勢した猿たちも、死力を尽くして悪魔軍と戦ひ続けた。 なかでも特にめざましい奮戦をしたのは、云ふまでもなくハヌマンである。空を飛び地に潜み、岩石を引き千切り大樹を倒し、それらを次々に悪魔に投げつけるのであった。 恐ろしい形相で喰…

混沌へ

元気と意識を回復したラーマ王子と悪魔の間に、再び激しい戦ひが始まった。 ラーマは弟ラクシュマナを従へ、ハヌマンの肩にうち乗り、得意の矢を次々と射る。 怪物の引く軍車に乗ったラーヴァナも、負けずに20本の腕から魔矢を射出し、戦ひはいずれの勝利…

蘇生述

猿たちの探してきた薬草は、バラモンの秘法に因って調合され、その薬を飲んだ二人の王子は蘇生した。

天敵

此の様子を見て驚き恐れた部下の猿たちは、二人を蘇らせる薬草を探しに行くものの、この間にも王子たちの息は将に絶ゑむとするのであった。 一方、王子たちの苦境を知った神鳥ガルーダは、王子たちを救出すべく飛び立って行った。 蛇にとってみれば、鋭い嘴…

失神

ラーヴァナの息子インドラジッとは魔術に長け、彼がラーマ兄弟に矢を射かけると、矢は魔法に因って蛇の縄に姿を変へ、兄弟の身体をぐるぐる巻きに縛り上げてしまった。 自由を失ひ地上に倒れた二人の王子は、締め付ける蛇の力に息も絶へ絶ゑとなり、意識を失…

苦戦

悪魔軍とラーマ軍との戦闘は激烈を極めた。 魔王ラヴァナは10の頭と20本の腕を持ち、怪物の引く戦車に乗って進軍し、雨霰と矢を射かけてくる。さすがの弓の名手であるラーマも、遂には苦戦に追いやられていった。

退治せよ!

ハヌマンの報告を聞き、ラーマは愈々全軍に出陣を命じた。 魔王ラーヴァナの極悪無道に憤激したその弟悪魔ヴィービシャナもラーマ軍に寝返り、ランカー島へ向けて進軍を開始した。天界の工匠ヴィシュヴァカルマンの息子ナラの築ゐた懸け橋を渡り、海上遥かに…

老師

シータはハヌマンの使命が成功したことを証拠づける為、今度は自分の黄金の髪飾りの玉を取り、それを再びラーマに手渡すやう、この勇敢な猿将軍に託した。

虚述

猿王スグリーヴァは、ラーマへの恩返しに自分の部下の猿軍を率ゐてラーマの悪魔退治に従軍することを約束した。 猿軍の忠勇無比の将軍ハヌマンは森を渡り空を飛び、遂にシータの監禁されてゐる場所を突き止め、見張りの羅刹女たちの目を盗んでシータのもとに…

虚人

此の話を聞き、自分の境遇と余りにも類似した猿王スグリーヴァに同情したラーマは、猿王に加勢してヴァーリンを討ち滅ぼし、王位を奪ひ返してやった。

虚心

一方森の中では、シータの略奪されたことを霊鳥ジャターユから知らされた兄弟が驚き悲しみ、直ちにシータの捜索の為に森の中に分け入って行った。 ラーマ兄弟は森の中を彷徨ひ歩くうち、木陰で嘆き悲しんでゐる一匹の猿に出会った。 「何故お前はそのやうに…

虚数

此の隙に、魔王ラーヴァナはシータに近付き、彼女を空飛ぶ魔法の戦車に乗せて悪魔の巣窟ランカー島に奪ひ去ってしまった。 魔王ラーヴァナは悪魔の宮殿にシータを連れ込み、或は金銀財宝を示し、或は魔力を誇示し、また或は甘言を弄して彼女を自分の意に従は…

虚栄

かねてより美貌の妃であるシータを手に入れやうと狙いを定めてゐた魔王ラーヴァナは、手下の魔法師マーリーチャに命じて金の鹿を森の中に放った。 シータは美しい鹿の姿に魅せられて、ラーマにその鹿を捕へることをせがんだ。悪魔の手先の放ったものとは知ら…

虚無

苦行者の姿に身を窶し、森の中に身を退けたラーマは鳥や兎や猿などを友とし、或る時は恐ろしい野獣と戦ひ、また或る時は野牛を手なづけるなど、苦労の多い生活を送った。

虚実

昔、コーサラてう国のダシャラタ王には4人の王子が有った。 長子ラーマは文武両道に秀で、国民の信望を集めてゐた。年老ひた王はかねてから、長子ラーマに王位を譲りたいと考へてゐた。ところが第二王妃であるカイケーイは、嘗て王が「何事でも望むことを二…

虚無

言の葉の糸紡ぎ。 暗闇の中の言の葉の引き出しの、把手の手掛かりを探し求めて、先づは古代印度の大叙事詩「ラーマーヤナ」の大読破に取りかかる。 広大深淵森羅混沌、韋編三絶意気揚々。ラーマーヤナ 1 (東洋文庫 376)作者: ヴァールミーキ,岩本裕出版社/メ…

そは誰そ

今天は日がな言霊の糸紡ぎ。 継ぎ接ぎだらけの箇条書きに、膨らし粉を入れてみたり熨斗てみたり、削ってみたり磨いてみたりと、無駄な抵抗あれこれ終日。何するものぞ・・・ (ー∧ー) 空気は冷たいものの、午前中の澄み切った青空と日差しに晒さむと、洗濯物…

移行措置

先月末から少しづつ、古代iMac G3Flower Power「華力」号から、新規導入の筆記本電脳iBook G4「韋編三絶」号(仮称)への諸データ移行と、諸軟件の動作確認を密かに行ってきたが、今天に至りやうやうほぼ全ての軟件類と画面体裁を揃へることが出来た。 勿論…

ア歯科

今宵は歯医者様の指定日にて、模範的患者様たらむと身支度整へて指定の10分前に医院に出向けば、今まで見たことのないほどの大勢のお客様で待合室は超満員御礼哉。 やっとこさ顔馴染みとなった受付嬢に診察券差し出して、「30分後に来ます」と言ひ残して…

再開/再会/西海/最下位/斎戒?

世間様の一般的な慣習に従ひ、今天より工作活動の再開。 寒風止まず、何となく人々の動きもぎこちないが、工作の青き封印を解き、少し鈍った体の動きを徐々に慣らして行く。結局、早朝の気温に合はせて工夫した衣服の具合に因って、工作活動の最中にはかなり…

畳男

異常な寒さの続くなりけり。 我が潜伏せる招待所の床面は木貼りであり、その冷ゑ込みは相当のもの。勿論、彼の国の如くオンドル式暖房ではなく、壁面のいと高き所に空調機器が設置されてはゐるものの、宇宙の法則に因って暖気は空間の上半分に溜まり、机の足…

誰かに何かをお願ひしませう

そもそも年に1編か2編の論文(のやうなもの)だが、いざ文章を捻り出すとなると、脳細胞の消耗は想像以上に激しいものになる。 先週あたりからやうやう、今回のもやもやした朦朧体を言語化又は文章化せむと電脳への入力を開始したものの、現在取り組んでゐ…

大いに鎮座ましませり

今天は当地南部に鎮座まします、我が邦屈指の大神宮へ。 大都会の直中におはしますが故、自行車での探査を諦めて電車でのお出掛け。昨点の北帰行とは違ひ、南下路線の乗客達は彩り鮮やかで好対照。乗降の出入り激しく、忽ち準急車内は満員御礼。 大神宮火車…