そは誰そ

川面にも空有りて

今天は日がな言霊の糸紡ぎ。
継ぎ接ぎだらけの箇条書きに、膨らし粉を入れてみたり熨斗てみたり、削ってみたり磨いてみたりと、無駄な抵抗あれこれ終日。何するものぞ・・・
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空気は冷たいものの、午前中の澄み切った青空と日差しに晒さむと、洗濯物久々にバルコンに干す。日陰では何日経っても乾かぬTシャツも、日差しと風有ればたちまち乾く。それにしても夜間空調機器かけたまま眠ってしまへば、夜明け前には我が唇だの頬だの指先だの、ばりばりに乾き過ぎて喉も激しく乾き、生命の危機を感じるほど。雪降れど猶、異常乾燥注意報など出てゐることもしばしば有るのだね。
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今宵のお楽しみは、リッカルド・ムーティ指揮するウィーンフィル。さてMENUは、シューベルトのロザムンデ序曲:テンポも自在で自由闊達、美しいメロディが次々と現れて心を解してくれる。モーツアルト交響曲第35番「ハフナー」:音圧満点の冒頭のユニゾン跳躍を聴いた瞬間、何故かメンデルスゾーンのイタリア交響曲を思ひ出す。作曲者の巧みな音の重ね方、透視法、絡め方などなど、明快かつ重厚な演奏。ラヴェルもラロもなかなかよかったが、矢張り佳境はこの「ハフナー」かと。アンコールの名曲、ヴェルディ運命の力」序曲もよかったな。こんな大オーケストラの生演奏、聴いてみたいものだとつくづく。
続く第2部はベニス・バロックオーケストラ。まったくヴェネチアの自由な雰囲気をそのままステージ上に再現したアンサンブルで、聴き慣れたビヴァルディも新たな発見に満ちた別の曲に聴こゑたほど。同じ伊太利亜のイ・ムジチとは好対照な存在。バッハの室内楽でもさうだらうが、バロック時代当時は即興性に満ちた自由で生き生きした演奏がなされてゐたのだらうね。ウィーンとヴェネチア、古典・浪漫派とバロック時代、内容に共通点は無いやうでゐて、たいそうな双生児。

こっちは古典的名演↑