2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

人間は石を運び石に依る

地球人の襲来

Roll Stone Mountain

自然釉薬

伐採され刈り取られた樹木や草木は窯の焚き口に次々と放り込まれ 窯内に引き込まれた空気に煽られ渦巻き逆巻き激しく踊る炎により 木々のうつろの成れの果ての灰湧き灰出で灰立ちて熱気と共に飛び そしてうつわのかむばせに吹き付き溶結し永遠の緑となって滴…

喰ふ

人間様てうは よくもまあこのやうにむしゃむしゃむしゃと まいにちまいにちむしゃむしゃむしゃと いろいろなものを喰ふものだ 生きるためにいろいろなものを喰ってゐるのか それとも喰ふために生きてゐるのか 今となってはそんなことさへ明らかではない そし…

照応

天の鏡は 大地のおもて 心を映し 虚空を照らす 憂国忌

茶花消息日和

遠方の朋友より、電子的消息来る。 Nobi こと Nobuho Nagasawa, 現在彼女はメリケン国に在り、既に15年も前に西海岸から東海岸(紐育)に移住し、今は作家(造形やインスタレーション、アースワークなど)兼大学教授とのこと。 彼女との first contact は198…

秋の色彩

花の色は 移りにけりな 秋の色も 移りゆくとは

Spheres

球形の宇宙の中には いくつもの球形の意識が浮遊してゐて 時に列を為し 宿主を苛む

Yum-bow

架け橋

此の橋の彼岸には どのやうな世界が広がってゐるのだらう 此の橋を渡ることが出来るのは 夏のうちにトンボによって選ばれた人だけなのだ 此の橋を渡ってはならないのか それとも 此の橋を渡らなければならないのか 今はただ 此の橋の袂で超然と佇むのみ

Runaway

球形の荒野をただ独り急ぎ行くとき 悲しき街角には 煌煌と照らし出された奥行きの無い空間が出現する 其処では常に いくつもの光球が無作為に浮遊し 存在するはずのない遠近法則で 我が意識への接触を試みてくる 畏れず 光に触れよ そして光球そのものを併呑…

栽培式

ハキリアリでさへキノコを育ててゐるのだから、大学生がベランダで大麻を育ててゐても何ら不思議ではない。 麻はクワ科の一年草で、茎はまっすぐに伸び葉は手のひら状の複葉。雌雄異株、夏に黄緑色の小花をつけ、秋に実が熟す。中央アジア原産で熱帯から温帯…

記憶の環

このところの因果応報で、屋外工作活動のまにまに激しいデジャ・ヴュに苛まれ、そんな記憶とも実体験とも、はたまた勘違ひとも知れぬなにものかを招待所に持ち帰り、着色された湯で満たされた狭い浴槽にどっぷりと身を沈めつつ、反芻するやうに、時にはゆる…

空き地の果ての

今回の招待所周辺は物寂しいところ・・・ 嘗ては製鉄会社系の巨大な団地群が立ち並び、殷賑を極めた此の丘の上も、今では其の大半が取り壊されて仕舞って、方々に広大な空き地が広がってゐるばかり。 それらの空き地に何か、代替建築物が建てられたり再開発…

鏡像空間

今天は招待所を移動。 似たやうな間取り、似たやうな外観。各種工作員が潜伏するにはもってこいの仕様だ。 全国に連鎖展開する此の巨大招待所公司だが、最低限の家具(寝具・電視機・電子調理器・冷蔵庫・洗濯機・机・椅子など)を備へ、トイレも風呂も台所…

帰宅

工作活動が節目を迎へ、一旦帰宅。 我がパナリガーデンはすっかり秋の趣きに変化し、枯れ寂びてゐた。あれほど勢ひよく竹組みの表面を覆ひ尽くしてゐた苦瓜の葉は其の大半が虫に喰はれ、柿の木の葉は殆ど落ち、三つ四つ高き枝先に残った熟れた柿の実が、裸電…

ヤドリギ http://www48.tok2.com/home/mizubasyou/44yadorigi.htm

実際、数奇な炉穴的運命に導かれ、此の地でも早期の炉穴の数々を学術調査に近い状況で調査させていただけたことは、偏に我輩の偉大さの賜物であるとも、また、周囲の方々の思ひ遣りの結果であるとも言はれてゐるのだが、此の先予定してゐる雁合遺跡の報告書…

金枝刈り

今天、空也忌。 (-_-) 今宵の満月に備へ、工作現場事務所近くに残った屋敷林の主役である榎木の巨木に寄生したヤドリギ(保与)を、我輩なりの儀式を経て刈り取る。 ドルイド僧の如く、此の日の為に黄金の鎌を準備することは出来なかったが、古俗に謂ふとこ…

生焼け

石を焼くからには、それなりの理由があるのだらう。 囲炉裏に石を用ひることはあるだらうが、拳大の石(礫)だけを仰山集めて炉を為すことは、普通はみられないことだ。 先づ、どのやうにして石を熱するのか。準備した熾火の中に無闇矢鱈と石を放り込めばよ…

船形山

今天は、残務処理の合間を縫って普門寺参詣。 同行者は栗木パクサであるが、先日まで当工作現場で活躍していただいた作業員諸氏が入山しておられることや、ここ数年ISKW氏の先導に因って幾度も平場踏査を重ねてきたことの流れもあって、調査の経過も見学がて…

新天地

昨夜も友人宅の連泊だったワケだが、早朝より大盛りの朝食をご用意頂き恐縮至極。 その割りにむしゃむしゃと遠慮無く全て平らげ、7時前に車で出発。目指すは今天から表土掘削が開始されるてう噂しきりの工作現場へ。 馴染みと所縁のあるルートをひたすら南下…

大邂逅

越南珈琲の影響もさほど無く、昨夜はぐっすり睡眠。時折遙か彼方から宇宙船がゴーっと飛行して行くやうな音が響いて来たやうな気もするが、夢の中の事だったかなと思ったのだが、さうか、此の家の横の大通りには地下鉄が走ってゐたのことを思ひ出す。 豪勢な…

諸学会

久しぶりに車で大名古屋方面へ。 此の週末は我が邦の伴天連系大学の代表格であるナムサンデハッキョ(南山大学)を会場にして行はれる日本考古学協会秋の大会へ。 此の日本考古学協会、現在の正式名称は「有限責任中間法人日本考古学協会」と言ふのだが、公…

カミキリ

髪を切ったのは何年ぶりのことか。 何か我思ふと故あってのことではなく、工作活動の節目を迎へたことで、安全帽の着用を想定してのこと。 デザインカットが1050円のオシャレな床屋さん?(カットハウス?)に入っていくと、受付でなぜか名前と住所を書かさ…

沙魚釣人也

そりゃー確かにハゼ釣りは楽しいけど、釣ったハゼをどのやうに調理するかは問題だ。 工作員諸氏の曰く、新鮮なハゼなら刺身でも美味しいぞよと。御幼少の砌、何度もハゼ釣りをした経験は有るものの、この歳に至るまでついぞ刺身で食べたことは無く、殆どがか…

山塊賛江

此の地に何故に、斯くも仰山の遺跡が蝟集してゐるのかてう理由は、薄々わかってゐる。 基本的には先づ、大河川の河岸段丘面ではあるものの、広大な平坦面では無く何本かの小河川に因って細かく開析が進み、小規模な凹凸や段丘が見られる。そして何よりも、巨…

東夷西戎鋭意合作

まうまうと砂埃舞ふ家屋の解体現場。 屋根瓦が全て下ろされ、部屋の中から全ての家具が運び出された伽藍堂を、蟹の爪夾みのやうな重機が掴みかかり、握り潰していく。 屋根裏の大きく曲がった梁や、新建材の壁が引き千切られ、掴み砕かれ、砂埃と共に足下に…

縦横布陣

ボーサヤノインクルミダルトミ・・・ (-_-) 此の三日間の偉人の動き、慌ただし。 人生の大半は、いや、起きてゐる人生時間の大半は実は右往左往の連続で、物理的にぢっとしてゐても猶、春風鋭利に電光を斬り、人心は常に肉体から遊離して方々を逡巡してゐる…

萬霊光臨

秋の粒子がつぶつぶと、 爽やかに晴れた朝の光の青の部分に集中し、 乾いた空気に晒された頬を鋭く切り裂く。 「萬聖節」であるらしく、招待所の近所の真新しい住宅の窓辺にカボチャで作ったお化け提灯「ジャク・オーランタン(Jack O' Lantern)」=『ジャ…