縦横布陣

秋色の侘び寂し

ボーサヤノインクルミダルトミ・・・
(-_-)
     
此の三日間の偉人の動き、慌ただし。
人生の大半は、いや、起きてゐる人生時間の大半は実は右往左往の連続で、物理的にぢっとしてゐても猶、春風鋭利に電光を斬り、人心は常に肉体から遊離して方々を逡巡してゐるうちに過ぎて行くのだらうなあなどとふと。
招待所から家に戻れば、いつも七輪から出た灰を捨て置くあたりにはいくつも猫の糞が落ちてゐて、先月から時折見かける小さな猫が2匹、ぴよんぴよんと逃げ行く姿を見ゆ。
ポストを見ればたった1週間の不在てうに、5通も6通も郵便物が溜まってゐて、そのうち1通は見知らぬ人からの謎の便り。大部の書籍が1冊は、時空を超えた贈り物。請求書の2通は出来れば見たくなかったもの。そしてメール便のカタログは請求した覚への無いもの・・・
(―_―)
              
あれほど繁茂してゐた蔦も色褪せ色付き、いつになく仰山実った蔦の実はどことなくブルーベリーを思はせる群青色で、表面は霜がかかったやうに白っぽく粉を吹いたやうになってゐる。勿論コレって食べられませんよね?
わざと切らずに伸ばしておゐた野ブドウの実も、瑠璃色が徐々に光り輝きはじめ、群れて実る其の一粒一粒の微妙な色調の相違が、秋の深まりと共に水色や翡翠色を鏤めた宝石箱のやうな情景に変化して行く。其の頃には葉も落ちて・・・あと数週間以内のお楽しみ。
      
さて、今天は昼までに急ぎ招待所に戻り、下午からは駅前大開発大廈大会堂で行はれた講演会へ。主題は馬越長火塚古墳のこと。
欽明朝に於ける中央と地方の関係、また、中原やチョスンバンドンと我が邦との関係の延長線上で、地方の国造の墳墓を考へて行くこと。偏狭な郷土主義的遺跡解釈ではなく、せめて地方規模、国家規模で考古学的成果を評価していくこと・・・
簡単さうでなかなか出来ないことだね、客観や大観、鳥瞰や概観てうことは。
(-_-;)
         
此の他にも、懸案であった文物の入手に成功したり、待ってゐた人からメッセージも届いたりと、濃厚な一日で御座ゐましたが、市電乗車が次回の課題であります。<(_ _)>