2004-12-01から1ヶ月間の記事一覧

寒波余波中的大弛緩

冷たい冷たい雨が降る。大つごもりに雨が降る。しかし実はまだ今天は11/20にて候はば、師とて走るに能はず、そろりそろりと具し以て行かむ。 NHK様も何を思ってか、深夜も深夜は大深夜にベートーベン第九交響曲の放送をしておって、夢もうつつに最終楽章まで…

アメリ日和

「アメリ」を見る。原題は " Le Fabuleux Destin d'Amelie Poulain " 、「アメリ・プーランの寓話的な運命」? 因みにプーランとは「光沢のある革靴」 小気味よい展開、滑舌の良い語り、暖かで懐かしひ色調の画面、現実と寓話の狭間。人々に夢と希望をもたら…

紀行・気候・寄稿・機構・奇行・稀覯・貴公・騎行

連夜、NHK-FMで深夜、年末恒例のバイロイト音楽祭の放送を聴いてゐる。ワグネリアンではないが、ワーグナーは好きだから、連夜延々と流される音楽劇の音はBGMにしては余りにも存在感が過ぎて、さりとて聴き流すには余りにも惜しい内容だ。 今夜はワルキュー…

時の行方

一つの節目、或る節目、仕事の節目、歴史の節目、時代の節目、季節の節目、気の節目、流れの節目。 ものごとの流れ、人の流れ、気の流れ、時間の流れ、風の流れ、言葉の流れ、水の流れ、心の流れ。 始まりも終はりも無い世界。

相次ぎたりける

来客、相次ぐ。いただき物も、相次ぐ。菓子類、蜜柑など多けれども、この時期いくらあっても宜しい。 それにしても津波、怖いね。人も車も家も木も、滅茶苦茶(むちゃくちゃ?むちゃくちゃ?)になって渦巻き押し寄せる波に巻き込まれ、流されて行く。揺れも…

巡りて食さむ

もののけの肉をば、鍋にて喰らふ。 もののけの肉は赤く白く、さほど脂も臭ひも無かりせば、さすが歯応へはもののけの本領を残して硬けれど、味噌や野菜の煮汁にまみれ浮きつ沈みつ、我が胎内に摂取されたりける。 さてこの日より、我が血肉と成りしもののけ…

柿ピーならずとも

所謂「柿の種」の元祖は新潟県長岡市の浪花屋製菓であるてうことだ。新潟なのに何故に浪花かてうことは、謎であるてうことだ。今回新潟方面より生還された某女史から偉人に献上された朝貢品の中に、その浪花屋の「柿の種」が有ったのだが、懐かしひ体裁のブ…

偉人を見張る者ども

山茶花、各地で狂ひ咲きで御座ゐます。 今朝の寒さはピカイチ。つま先凍り、指先悴む。数ヶ月ぶりに前金式携帯即ちプリペイドケータイのカードを購入し、番号を注入せり。前回は期限内に使ひ切れなかった数千円分をムダにしてしまったので、今回は程良く満遍…

木枯らしのエチュード

方々で瞬く電飾も木枯らしに揺れて、何やら一層寒々しき夜景を演出してゐる。数時間の運転時間、際限なく流れて来るブラーの演奏を大音量で聴きながら(ライブだったね。相変わらず渋谷陽一節全開でした)、浮かんできたのは素朴な疑問のいくつか。。。 そも…

あってもよいこと、ならないこと

「あってはならないこと」。極めて不快な表現だ。 何か不祥事や事件事故が起きる。関係者や責任者が記者会見を開き、報道関係の取材者達に向かってしきりに頭を下げてゐる。その時のコメント発表の場で、しばしば使われるのがこの表現だ。小学生が同級生を殺…

冬至記

冬至なりけり。冬至なりける。 太陽の力が一年でもっとも衰へる日。古代人は太陽の再生を希求し、様々な祭や儀式を行ったのだ。アイルランド紀行の際訪れた巨大遺跡であるニューグレンジ古墳。神秘に満ちた三連の渦巻き模様の刻まれた巨大な閉塞石で結界され…

バルカン的なる

スタートレック「エンタープライズ」を見ているが、予想より遙かに面白い展開だ。所謂「ファーストコンタクト」から「宇宙大作戦」に至るまでの物語りなのだが、ミスター・カトー(ヒカル・スールー)以前にも佐藤星(リンダ朴)てう女性通信士官が乗船して…

散漫なる徒然

ほんたうの冬空を、まだ知らないこの冬。 こんなに暖かくて、よいのだらうか? 今頃になってやうやう、大亜細亜天気図の蒙古方面に巨大な寒気団出現。今週後半は相当の覚悟が必要かも・・・ 火鉢用の炭、この冬はまだ一度も使っていない。最近は練炭ひとつ買…

いろいろぎょうさんのこと

ぎょうさんの人々、おいでになりました。ぎょうさんの方々、お越しになられました。ぎょうさんの人々は石を眺め、ぎょうさんの方々が驚嘆されました。ぎょうさんの方々が畑地を歩き、一万年の堆積を眺め、天を仰ぎ、彼方を見つめ、果てしなき時間の断面に想…

蜜柑三昧

人生いろいろならば、蜜柑もいろいろ。 三ヶ日ミカンのマスコットは、「原人くん」ぢゃなくて「ミカちゃん」らしひ。偉人の知らぬ間に、三ヶ日ミカンを使ったプリンやドロップが密かに製造されてゐたらしひ。プリンは濃厚な果汁の味で、2層構造。ドロップは…

毎日毎天

毎日毎日屋外作業。寒風吹いても、晴れても曇っても、時には小雨降っても外。冬なのに確実に日焼けが進む、それも顔だけ。レイバンのサングラスかけているので、耳から目にかけて太く白い帯状の部分が出来て目立つ。 毎日毎日屋外作業。仕事をしてゐるところ…

形容師?

ニセモノや何人分もの骨を出してきておいて、その鑑定結果を「捏造」と非難する。如何にも北の偉大な将軍様一味のやりさふなことだ。経済制裁が発動されれば、「強力な物理的対応策」で対抗するとの脅し。水死しただの病死しただの、交通事故だの一酸化炭素…

茶花茶華茶鼻茶端

山茶花は既に散り始め、庭の椿も落ち始め、茶花の盛りも済んでしまって、ツバキ科の花々は勢揃い。即ち冬の様相である。晩秋から木々の足元を照らしてゐた石蕗も、水仙の花にその座を譲りつつあるが、偉人の庭では名残の薔薇が咲いてゐる。 思へば庭の葡萄が…

テトラ崩し

人は虚しくもテトラポットを作り続け、海岸を波濤から護らうとしてゐるワケだ。 いくつものダムによって水量が激減し、同時に自然な土砂の流出が阻まれてしまったため、海岸はやせ細り、砂浜は消滅し、波触崖の崩落は加速する。海岸の砂上にいくら巨大なテト…

妖艶なる

ル・レクチェは洋梨の一種。 今回いただいたものは、新潟県加茂市やまげん果樹園のエコファーマー捧昌弘氏の育てたもの。信濃川流域は知る人ぞ知る果樹栽培地帯。新潟は米や日本酒ばかりならず、ブルボンやらのっぺ汁やら地震やら拉致やら桐箪笥やら火焔土器…

智者の観覧席

なじかは知らねども、この辺りではキャベツのことをカンランと呼ぶ。カンランに相当する漢字はいくつかあって、観覧・寒蘭・橄欖などしか知らなかったが、調べると辞書には「甘藍」と記す植物名が有って、「葉牡丹の別称。キャベツ」とある。一般的では無い…

夕されば

もののけのかしらに宿るものは、汝誰そ? もののけのかしらを闇夜に葬り、時の力と産土に潜む諸虫の力を借りて白骨に帰依せしむる。命の胞衣よ。 花以て飾る。蔓草の意のままに、籠よみ籠持ち掘串もよみ掘串持ち、この岡に菜採ます児家聞かな名告らさね、木…

カフェ・オ・レの季節?

情報は交錯し、情報は錯綜する。情報は集積し、情報は堆積する。情報は飛来し、情報は去来する。情報は記憶され、情報は忘れられる。情報は一人歩きし、情報は曲解される。情報は流布され、情報は閲覧される。情報は・・・ 「オレオレ詐欺」が改名され、「振…

遺憾なコトバ

「はじめに言葉ありき」は聖書のことばであり、ワケがわからんワケでもない。でも「はじめに結論ありき」の茶番劇は、余りに情けなく、イタダケナイ。 自衛隊のイラク派遣延長を正当化するため?、幹事長様はじめ皆様直々のイラク南部サマワ御訪問、御大義様…

A Day in the Life of A Great Men

朝起きる。 時計代はりにテレビをつけるものの、布団の中でふにゃふにゃもぞもぞふにゃふにゃもそりもそりしてゐて、なかなか出やうとしない。仕事の始まる時間は決まってゐるし、仕事場まで車でかかる時間も大まかに決まってゐる。朝食の内容は殆ど決まって…

おつまみ?鼻つまみ?

「柿の種」の季節だ。 ところで、だうして「柿の種」には落花生が入ってゐるのだらうか? 誰が、いつ、豆を入れたのだらう? 我輩はどちらかと言へば、所謂「柿の種」だけをひたすた食べたい「おかき主体派」に属してゐる。しかし世の中には奇特で奇妙な人も…

嵐のち晴れ、晴れのち何?

生暖かい南風に風雨が翻弄され、秋の台風さながらの様相。雨は順調に上がったものの風止まず、数時間の内に北西風に入れ替はり、夕方からは急激に気温も下がる。半日で都合10数度も気温が低下してゐるワケで、体調が悪いこともあってなかなかフォローが難…

ザクロの心

ザクロ、石榴、柘榴、安石榴。安石=安息国即ちペルシャ即ちイラン原産の果物。 Punica granatum(ピューニカ・グラナーツム)=カルタゴの粒、Pomegranate(英)、granatapfel(独)=種の多い林檎、granadier(仏)、lamman(アラビア) ルビーの如き、血…

裸の王様、身のほど知らず

時折行く巨大銭湯。人生色々ぢゃないけれど、無くて七癖有れば百癖。老いも若きも暖めた水に身を沈め、湯に癒される。日常の蘇りは湯浴み水浴び、入湯驟雨、サウナ覚醒入定涅槃。 体も洗はずいきなり大きな湯船に入り来る者、サウナで大きな音を立ててしきり…

父二題

「砂と霧の家」;自己完結するはずの個々の秩序が、何かの弾みで絡み合ひ、縺れ、お互ひが切れるまで引かれ続ける。運命の糸を操る者は神でも偶然でもなく、淡々とした必然なのだ。栄光の過去にのみ生きる拠り所を求め、意固地にまでに刹那を過去に捧げ続け…