A Day in the Life of A Great Men

幽玄的黄昏雲

朝起きる。
時計代はりにテレビをつけるものの、布団の中でふにゃふにゃもぞもぞふにゃふにゃもそりもそりしてゐて、なかなか出やうとしない。仕事の始まる時間は決まってゐるし、仕事場まで車でかかる時間も大まかに決まってゐる。朝食の内容は殆ど決まってゐるので、それに要する時間も自ずから決まってくる。よって布団の中の心地よいふにゃふにゃもそもそふにゃふにゃもぞもぞ時間も、テレビに映し出されたデジタル時計の数字を見据える必要が有るのだ。冬の寒い朝などは、この限界点ぎりぎりまでだらしなくふにゃふにゃとしてゐるのだ。2度寝の許される時は、極力2度寝る。
もぐもぐもぐもぐと朝食を食べ、何となく慌ただしく車で出て、遅くて鈍くさい車にイライラしながらも、大音量でFMを聞きながらの運転。その日の仕事を的確にこなし、再び車に乗ってたまには寄り道。家ではメールをチェックしたり本を読んだり音楽を聴いたりテレビを見たり、むしゃむしゃと菓子喰ってみたり電話してみたり蘊蓄述べてみたり歌ってみたり、だらだらしてみたり体操してみたりどっか行ってみたり早々と眠ってみたり、嗚呼、斯くの如き無限有限の繰り返しにて、人生の大半は暮れて行くのだらうなー、などと、妙にしみじみと思ひたりける冬の黄昏。
薄桃色が紅色に、そしてほんの刹那には血の如き深い赤色に鱗雲を染め、そして闇に沈んで行く。そしてまた、夜が来て、眠ってゐた感性の半分が目覚め、筋肉は弛緩し、脳は活動領域が交代するワケだ。
ふむふむ(-_-)
なにか?