2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

壺中天、大中小、○△□

古窯体の展示工作活動は取り敢へず一段落。 キャプションに曰く、如果もし「大甕」有らばいずくむぞ「中甕」だの「小甕」は有るや無しや? そもそも当時の人々は、なんと呼んでゐたのか? (-_-)? 「片口鉢」あれば「片口小鉢」ありて、「山茶碗」あれど「海…

古窯体

昨天の展示工作の完全なる続き。 編年を重視してメソッドに従って古い順に並べることには、いったいどのやうな意味が有るのかしらむ。勿論、編年は考古学的情報整理の為に必要欠くべからざる作業項目だらうが、それが全てでは決してない。 今回の展示事例で…

展示展開展圧展覧

展示に次ぐ展示工作の連続体で、今や即身仏の如く展示の本懐を極めつつあるかと言へば、まだまだのこと。 (–_–;) 通史を基本としつつも、此の展示場の特色を出すべく特定の時期の文物を集中的に採り上げる。その場合、文物の量は最低限でもあっても多くても…

炭化物探査

曇天続きで、そろそろ雨の気配も・・・ 昨夜からの読書三昧の影響で、ぼんやりとした夜明けを感知した午前6時半頃床に就いた関係上、起床は10時頃。今天の踏査予定は午後からなので、ゆっくりとぼんやりと、珈琲淹れて朝食の準備に取りかかる。 冷蔵庫の中で…

休天

帰国後、予定など一つもなく正式に休業せしは今天が初めてのことではないかしらむ・・・ 習慣的に朝7時頃何となく目覚めたものの、そのまま毛布の海に潜り込み、次に目覚めたのはお昼頃。 何もしない、ワケでは決してないが、学生諸君を接待し振る舞ったまま…

星期天、晴朗にして千客満員御礼感謝多謝

世間様では主流の三連休とはいへ、矢張り星期天こと日曜日の威力は圧倒的である。 開館と同時に次々とやってくる自家用車で、資料館の狭い駐車場は忽ちいっぱいになってしまった。観覧目的の人々と同時に、裏の体験広場で催される教室に参加目的の親子連れが…

週末律

いくら大学の後輩とはいへ、二回りも年齢の違ふ学生諸君と行動を共にするてうことはなかなか難しいものだが、幸ひ我輩の偉大さと尊大さをよく理解してくれた上で、其処此処のポイントは適当にあしらったり聞き流してくれるので、有り難ひことだ。 さて、御宿…

幻想手法

開館記念のイベントで賑はふ資料館を捨て置き?、犬山方面へ。 しかし、いつものJRではなく名鉄さまを選択したのが運の尽き。本線上で臨時停止すること20分ほど。車内アナウンスに曰く、「先行する列車がイオンを感知し、只今○●駅で緊急点検をしております。…

始動開始

艱難辛苦で悲喜こもごも、苦心惨憺の果てに訪れた小さな開館。 或る地方の、小さな小さなはじめの一歩なのだけど、課題は山積のまま今後に持ち越し。決して手放しでは喜べない開館であったが、始めてみなければわからないことが仰山存在することも確かなこと…

型式を守ることの意味

一見華やかな式典は、北風の吹きすさぶ資料館前の広場で執り行はれた。 此処では型式が全てに優先し、内容は二の次三の次。担当者の関心と注意と神経は全て、式典を恙なく執り行ふことのみに注がれるのだ。我々は裏方に徹し、来賓や来客にこれまた形ばかりの…

準備しませう

連日連夜、準備三昧。 ちなみに、正式オープンは20日で御座ゐますが、なにか? 何を何処まで準備すればよいのか、誰もがわかってゐるやうでわかってゐない。答は有るやうで、無い。無いやうで、有る。難しく考へれば考へるほどややこしくなるし、考へなけれ…

野放図

今天は強力な「の方(ほう)」人種と遭遇いたし、其の喋り言葉を書き留めてゐたら、我が言葉遣ひも何やらとっても不自然なものになってしまひました。 例:こちらの方が商品の方になっておりますので、ご確認の方、宜しくお願ひします」だの、「こちらがおつ…

判断基準の怪

まだまだ展示。しつこいでせう?! 出土遺物を全てまるごと、悉皆並べて展示するやうなことは現実には無いワケであるが、それでは何を基準に展示物とそれ以外のモノが分別されるのだらう。 或る時はあくまでも「見場」が重視され、その良し悪しが展示ケース…

接待中心主義者の憂鬱

先に、国会にてもごもごと悲喜こもごものもののべの守谷臣連、大接待も超級特大接待三昧人生で、夫婦善哉でのゴルフ接待だの温泉旅行接待だの何だのかんだの。仲良きことはカボチャ哉? 彼らが船場吉兆で接待されてゐたり、赤福や白い恋人貰ってゐたりするな…

展示三昧

もの言はぬ展示は、どこまで展示者の意図を伝へることが出来るのだらうか。 もの言はぬ展示は、どこまで展示物そのものの存在理由を人民に伝へることが出来るのだらうか。 展示された文物の解釈は、使用目的を特定できる一部のもの以外は人それぞれだらうか…

冬型の観念

冬型の気圧配置が強まり、今天の最高気温が15度だの16度だの。天気晴朗なれど木枯らしも強いので、体感気温はも少し低いだらう。日照は結構ありましたよ、洗濯物も自家製のアジの干物や柿もよく乾きましたし。 でも、よく考へてみれば、先月巴里を浮遊してゐ…

ヒト、モノ、コトの隙間

赤坂氏の講演内容に関する覚書 あらゆるものは「時代」のなかにある。国家観を描けない考古学の行く方向には、何があるのか。縄文時代には「日本」は無かったのか。何故縄文時代であり、新石器時代ではないのか。 「前の畑と裏の山」 西日本的なイメージ先行…

新月海月

或る人類学博物館のオープンリサーチシンポジウム聴講のため、大名古屋へ。 そもそも「オープンリサーチシンポジウム」が全て横文字のため、何を意味してゐるのかはよくわからないのだが(公開調査討論?)、今回は資料代も不要とのことで、ちゃっかり其の恩…

中庸の案配

懸案の展示は今日明日が第一の山場。 カミが細部に宿るが故か、細かい部分を見れば見るほどいろいろ気になる点が目に付くやうになってきて、最後には何をしてゐるのかわからなくなってくる。大観は大切だが、細部の詰め無き概説は虚しく、さういふことは見る…

怪我の功名ヶ辻は精進鍋の底に沈めり

新テロ対策法案の可決に関し、日本の印度洋における給油活動の速やかなる再開を促すべく、メリケンの国防長官じきじきの来日。恰も、植民地か属州の視察叱責のための訪問を彷彿とさせる態度とタイミング。これは実に露骨な内政干渉であって、脅迫が目的の来…

貝三昧

今回の洋行中、貝を食べたのは三回。 アイルランドはゴールウェイのカキ祭り初日で、小振りなカキを5〜6個。イギリスの友人宅で、大きなムール貝をたくさん。そしてパリで、まだまだ小振りなカキとムール貝をそれぞれほどほど。いずれの国でも、魚屋やマル…

定義と解釈の隙間

貝塚に葬られしもの。貝塚で送られしもの。貝塚に送られしもの。 土器も石器も、食料残滓である貝殻や獣骨や、そして人間さへも葬られ、此の世から彼岸へと送られる。送られた道具や文物事象は大自然の循環に帰依し、円環軌道を経て再生の経絡に入るものと信…

秋の日の

広大な陋屋の敷地を周回巡検中、ふと何の香りかしらむと、乱雑に切り落とされた樹木の枝や茂った下草を掻き分けて覗き見れば、果たしてそれは石蕗の花の香り。 さうか、この頃は伽羅蕗も作ってゐないし、此の花との親しみも日常薄れつつあるなと思ひ、手折り…

隠された本質をどこまで感得できるかてうこと

曜日感覚は麻痺したまま、自らカレンダーに書き込んだ予定を信じて起床。友人夫妻と共に、遠州の霊山と山岳信仰の謎を探る講演会へ。 内容は濃厚な2本立てで、先づは天台宗の何たるかを知るべく、改めて叡山の蘊蓄あれこれ。我が邦に於ても所謂古代山林寺院…

晩秋におけるツルムラサキの共時性について

果敢にも、早朝から庭の雑草退治に取りかかる。 蓬の花は既に呆け、鎌を振り回すごとに綿毛をしきりに飛ばす。枯れかけた秋草の茂みは容易に刈り取ることができるが、埃っぽい何物かが塵埃の如く舞ひ上がるので、しばしばクシャミが出る。徐々に日が高くなっ…

一興のご託

起床時間を無理矢理調整し続けてゐると、当然の如く就寝時間方面にしわ寄せが来るワケで、夕方になるとかなりだるい。精神的な気怠さは無くあくまでも肉体内部的生理的な由来のだるさなのだが、おいそれとその場で眠ってしまふワケにはいかないので、なかな…

ものの「致し方」について

今朝も半ば無理矢理、6時半に起床。 (―_―)zzzzzzzzzzzzz 旧暦ではまんだ9月22日だが、今ではあっちもこっちも11月1日になってしまってゐて残念なことだが、致し方ない。でもふと気付くと、世の中には「致し方ない」ものどもが蔓延ってゐて、何とも人々の厭…