展示展開展圧展覧

なかなかよい展示室です

展示に次ぐ展示工作の連続体で、今や即身仏の如く展示の本懐を極めつつあるかと言へば、まだまだのこと。
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通史を基本としつつも、此の展示場の特色を出すべく特定の時期の文物を集中的に採り上げる。その場合、文物の量は最低限でもあっても多くてもよいが、質だけは平均以上のものが望ましい。なぜならば、当地の文物が編年基準となって敷衍されてゐるからで、全国規模の流通や原産地としての基本資料を提示する意味においても、慎重な選別が要求されるものである。
しかしなんだね、旧石器後期の偉大な遺跡の地層断面を筆頭に、縄文時代草創期から途中一気に後期・晩期に飛んでしまふが、破壊された謎の三遠式銅鐸や弥生土器、古式土師器や製塩土器、中・後期古墳時代集落遺跡出土の木製品や須恵器に土師器、山裾や丘陵地に蝟集する後期古墳群出土の須恵器各種、そして、本州島に広く流通してその名を馳せた渥美窯製品の数々。勿論其の周辺には、東大寺瓦や皿焼古窯出土の陶製五輪塔などの宗教的特色の濃い文物などなど(残念乍ら肝心の経筒が御座ゐませんが)、ここまで一つの地域でずらりと揃った地域も他には無いのではないかしらむ。
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このところさっぱり晴れませんね。
今天も時折小雨混じり、鼻びしびしに。もっともこの原因は、骨粉病ならぬ黴黴病なのだが、先日の滑石粉吸引以後の妙な咳もまんだ収まらぬ故、ちょっと不快です。
でも、雨の割には肌寒さも無く、展示室内の暖房で汗が出るほど。炭の消費てう意味に於いては、助かっております。