2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

為什麼?

人々は、何を求めて遺跡を訪れるのだらうか。時間の堆積や出土文物の確認? ノスタルジア? 遭遇? 邂逅? 発見? 実感? 実見? 体験? 経験? 感傷? 鑑賞? 観照? 足跡を残す為? 頓悟の為? そんな様々な目的を持った人々を、現地でお迎へする機会が多…

熱河望水

数時間の眠りの後、目覚む。連日の熱帯夜で、早朝のさやけさが半減してゐる。みづみづしいはずの葡萄やバジルの葉も、どことなく干涸らびた風情でぐったりとしてゐるし、繁茂開始したばかりのレモングラスもカサカサとしてゐる。同様に、我輩の手足は乾き気…

詩編

熱風襲来して、汗引かず、体躯倦怠せり。 一陣の風とて引きも切らず、彼方の天空の尋常ならざるを告げ、地を這う者を吹き飛ばす。 戦に臨みて退くこと無かれ。殺生に択ぶ有り。 望みて往く者は幸ひなるか。従ひ赴く者は結構せるか。 我、唯、足るを知れば、…

ホラホラ、これが僕の・・・

雨恋し。 炎天下、頼りない天幕の中の地下深く、大汗流して、いにしへびとのむくろのうつろのなきがらの、窮屈なる土壙に鎮座するありさまのほねぼねを、取り上げる。 「我がほねを持ち去るお前は、何者ぞ」と、いにしへびとのか細き声が、何処からとも知れ…

懈怠および異国情緒のことなど

蓄積した疲労を多少なりとも粉砕せむと、蚊帳の中の繭玉にくるまってふにふにふにふにと眠る。本当はもっとふにゃふにゃふにゃふにゃとして、蚊帳の中でごろごろごろごろと寝返りを打ったりしたかったのだけれども、多少腰を病みたりけるが故叶はず、むにゃ…

現地説明会

快晴+疲労+蝟集+力説=節目! 帰旅+願望+感傷+好奇=逃避? (~|~) 「メンマは山菜ですか?」 (-_-;)

貝喰ふヒトビト

そりゃー貝は見てるより掘ってるより洗ってるより眺めてるより、食べてゐる方がイイに決まってゐるワケで、大アサリもその例に漏れず。 それにしてもわさわさわさわさとお客様来るし、いろいろいろいろ説明せねばならんし、でも運悪く腰が少し調子悪いので歩…

天幕風のバッハ

鬱々として晴れやらず、ほぼ終日小雨霧雨降ったり止んだり。まさに梅雨的天気の一日なりけり。 今天は天幕の下、半地下の狭き地中に蹲り、古の人骨と対峙いたしけるもまたをかし。 二千数百年の歳月を地中にて過ごし、今この梅雨のまにまに霧雨を浴び、如何…

水の惑星

夜明け前後、雨の音で目覚める。いかにも梅雨らしい、憂鬱さうな灰色雲が渦巻き、雨は徐々に強まる。致し方なく雨具を揃へ着込んで出発したのが午前5時半頃。案の定昨天の備へを上回る雨量と降り方で、急いで天幕周囲に防水幕を張り巡らせて、現場を見張り…

夏至祭

夏至。 夏至と言へば、バッハではなく、ストーンヘンジだ。イギリスはソールズベリ平野に超然と存在するストーンヘンジは、紀元前三千年代には単なる円形に掘られた溝とその土で築かれた土手にすぎなかった。次の段階になって入り口部分が造られ、ヒール・ス…

バッハ的

郭英男ことDifang と馬蘭吟唱隊の紡ぎ出す音楽をつれづれなるままに聴いてゐると、空梅雨の木々の緑に潤ひが蘇るやうだ。 (- + -)癒し、癒され・・・ さておき、先日言及したオーネット・コールマンではないが、このほど頂戴した女子十二楽坊(英語では12Gir…

葡萄法師

初めて葡萄に袋をかけてみる。 4年目の木だが、植ゑた次の年から実がなり始めたのは良いが、殆どがカナブンの餌食になってしまう。葉っぱも喰ふし、実もまだ熟さないうちから囓る。はじめは昼間のうちに、葉っぱの陰に隠れてゐるものを見つけだしては投げ飛…

音場連鎖、または情緒共振的週末風景

今天の気分が何故リヒャルト・シュトラウスでも、バッハでもレスピーギでも矢野顕子でもアヴリル・ラヴィーンでもなく、オーネット・コールマンかてうことは謎だ。でも、さうなってゐるのだから仕方が無い。没弁法、不得已、、、Tone Dialingアーティスト: O…

海島遊記

島へ 渡海し路地巷間を巡り 磯を巡る 20年の歳月は人を待たずとも 歴史は封印が解かれることをを待ってゐるのだ カミサマイソにカミサマは居り 荒磯松は蘇る 今天の陽光は魂にも降り注ぎ 回顧と自覚を促す かつてどれほどのものどもがこの磯を訪れたことだら…

成熟と青さと

田植ゑの終はり、まだ短くて頼り無さげな苗がしきりに風に靡き、張られた水面が生き生きとさざめく時、隣の畑地は麦の秋。 黄金色にさんざめく麦の穂波、美し。 (*=*)/綺麗!

質草

モォ〜ゲェ〜ハァ〜方面からのアクセスが異常に多い。この話題を取り上げたブログの殆どは、謎の人権擁護団体への不信感を露はにしてゐる。当然のことだ。 (−_−) ところで HOSTAGE 、余りにもベタな題名で正直言って困惑してしまったワケだが、ブルース・…

さよなら人類

我輩のお気に入りだったTVCM、マンダム・ペーパー洗顔モゲハ編が、黒人差別であるとされて放映中止になったやうだ。 化粧品製造販売会社「マンダム」(大阪市)が、チンパンジーが黒人のまねをしているテレビコマーシャルに黒人差別を思わせる表現があったと…

岬めぐり磯めぐり

静かな夜明け。潮騒も聞こへず、時折野良猫の鳴き声が弱々しく響くのみ。ぼんやりとした灰色雲も、日が昇るにつれてまばらになり、いつぞや紫外線に満ちた陽光が降り注ぐ。今天の日差しは既に厳しく、真夏に等しい。それでも果敢に、房総からの貝輪博士と共…

貝輪的会話、燃ゆ

コールド・プレイの音楽は心地良いな。(~|~) でも昨夜FMで聴いたジャッキー・バイヤードの「ヒア・トゥ・ハート」はもっと心地良く、印象的だった。勿論彼の最高傑作と言はれるアルバム「SUNSHINE OF MY SOUL」は或る意味ピアノトリオの究極だけど、個人的…

梅雨入り

買った魚を煮るか焼くか、そんなことは買う前に考へる場合が殆どだらう。干物を買ってきて煮たり揚げ物にする人もゐないだらうし、刺身を焼く人もゐないだらう。ヒラメやカレイの場合、小型のものは揚げても良いし煮てもよい。今天遭遇したヒラメは小振り乍…

琵琶・枇杷・比巴?

いただいた枇杷の実をしげしげと眺めてゐるのだが、一般に枇杷と書けば果物であり、琵琶と書けば楽器のことだらう? 辞書を引くと、 琵琶:中国・朝鮮・日本の弦楽器の一。木製の胴に柄があり、四弦*1。同はなすび形で平たく、長さは60〜106cm。日本では主に…

風流?

方々で風車が流行ってゐるらしい。近所の小さなダムの脇にも、最近になって中型の風車が1基建った。「偉人の近所にはダムが有るのか?」と思ふ人も多からうが、さういふことはいらんことである。 風車とい云っても阿蘭陀あたりのものとは違ひ、発電用の無機…

ベリーベリー?

berry 即ち、漿果の季節。 庭の木いちごはそろそろ終はり。ブルーベリーは作っていないが、ホームセンターに並べられた苗木には実の粒が出来はじめてゐた。葡萄は花も終はり、緑色の小さな粒が日ごとに大きくなってくる。今年は紙袋、かけてみるべか。柿の木…

記憶の狭間

THE FORGOTTEN に関しては、断片的で予告編から得られる情報以外には殆ど知らなかった。ジュリアン・ムーアの虚ろな表情はふと「めぐりあう時間たち」を思はせたが、息子の記憶を頼りに食ひ下がる表情は恰も「エイリアン」のシガニー・ウィーバーの如し。空…

チェリー・ボム

ダイエットペプシに1%のレモン果汁が注入され(Twist)、シャラポワ嬢のTVCMが功を奏して大流行してゐるとのこと。それもそのはず、この偉人でさへも短期間に2度も手にしてゐるワケだから、実際相当流行してゐるに相違無い。その売れ行きに対抗すべく?…

香辛料の魔力

今天は雷雨一過の快晴凱風にて、星期礼拝天即ち日曜日らしく、カレー粉を調合せり。浅岡スパイスのカレー粉セットは先月上京の折に密かに仕入れておいたもので、6年前にパキスタン人朋友が不法滞在にて国外退去処置になるまでは、チャミンダ君ではなくクマ…

Ipsa scientia potestas est

朝から何となく湿気を感じる大気に包まれ、午後には二度三度、上空に南下した寒気に由来する雷雲が雨と共にやってきて、木々を揺らし石畳を濡らし、気紛れに去ってゆく。今天はほぼ終日パーセルの音楽を聴き乍ら、ためておいた未読本を紐解き、諸方面諸分野…

深み絡み高み日和見

ボクシングには興味のかけらの微塵も無いが、MILLION DOLLER BABY の本質はボクシングではなく、もっと深い別のところにあった。所謂枯れた魅力全開のクリント・イーストウッドや、落ちぶれてじょぼい姿に身をやつしたモーガン・フリーマンの醸し出す自然な…

長きものども

梅雨が近づき、長ゐものが恐ろしい頃になった。長ゐものは見るだに恐ろしく、じぐざぐぎざぎざざわざわいささか仰山の足が有り、みてくれ通りの名前が付いてゐる。その名も「百足」! ムカデの恐ろしさは遺伝子に刻み込まれたものであるやうで、古くは地面を…

道徳心

これ以上の山野草盗掘を防がむと、笹百合の盗掘現場に立てる小さな看板を作り、昼前に現場に出掛けた。ところがだうだ、昨天の画像に使った花咲く一株も、姿を消してゐるではないか! 今度は根こそぎではなく、根本近くから切り取られてゐた。 忽ち殺伐たる…