岬めぐり磯めぐり

なまめかしきかたちにて候

静かな夜明け。潮騒も聞こへず、時折野良猫の鳴き声が弱々しく響くのみ。ぼんやりとした灰色雲も、日が昇るにつれてまばらになり、いつぞや紫外線に満ちた陽光が降り注ぐ。今天の日差しは既に厳しく、真夏に等しい。それでも果敢に、房総からの貝輪博士と共に岬の周囲の磯を巡るのであった。目深に麦藁帽子を被り、サングラスに長袖シャツの重装備。たちまち額に汗滲み、背中を伝ひ流れる。磯の情景はさまざまであり、打ち上げられたものもさまざま。今天は至る所に不気味なゲッカウヤグラクラゲが打ち上げられ、海藻のまにまにアメフラシウミウシ、タコダラブッヘまでもが大量に打ち上げられて、強烈なる日差しを受けて干涸らびやうとしてゐる。誠に恐ろしいことである。くわばらくわばら。(-_-)
今夜晩餉は、オーストラリア産の蕎麦粉で作った乾麺を茹でる。なかなかだうして、そこいらの妙竹林な蕎麦よりも味は宜しい。嬉しいことに、今日は巨大なる大根があるので、たっぷり下ろして準備しておく。ちょっと多めに煮切り味醂と日本酒を使ひ、ちょい濃ひ目、甘辛目のつゆを拵へ、浅鉢にたっぷり盛った蕎麦の上に山盛りの大根下ろしをかけ、おつゆかけていただくは「おろしそば」なりけり。
(-_-)食べ過ぎまして御座ゐます、、、

DREAM PRICE 1000 山本コウタロー&ウィークエンド 岬めぐり