2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

踏査最后的

昨晩は横の屋上テラスで英語組が3名様、深夜まで大声で喋って賑やかしかったが、だうも其の喋り口調や笑ひ声が妙。単にアルコールだけの力とは思はれない、何とも奇妙で歪んだな笑ひ方喋り方で、真偽の程は定かではないが、多少薬物の気配もあるな。桑原桑…

台北雷雲

このところ台北の天気不安定で、毎天午後になると大いに雷鳴って、大いに夕立有る。 今天は太平洋SOGO百貨店忠孝店などに入って茶器など見て歩いたが、それこそ爆弾が落ちたのかと思ふほどの雷鳴がずーっと轟き、雨も時折土砂降りとなる。市内の繁華街では、…

台北的

ゲストハウス「おおしろ」から、「台北之家」ことタイペイホステルに宿を移動。台北站からMRT一駅東へ、善導寺下車3分、奥まった所にある古いビルの5F。頼んでおいた単人房(シングル)はなぜか空かず、今晩は多人房(ドミトリー)で一夜を過ごすことにな…

故宮與十三行

新装成った故宮博物院へ。 どこもかしこもピカピカで、展示方法も斬新なものがあるが、何か空虚なものが漂ふ。さう、此処には「系統」が無いのだ。大陸から運び出された無数の文物は、個々の価値は無限大でらうが、博物館総体としての有様は寧ろ脆弱である。…

台北入り

台中から台北へ、自強号で2時間余り、375元。 宿は台北駅至近のドミトリー「おおしろ」へ。一区画2段ベッド2組のレイアウトで、1泊400元、2泊目からは350元。 夜は西門周辺を浮遊する。物凄い熱気は人間によるものばかりではなく、大都会の人口皮膜と摩…

鹿港遊

鹿港は古い港町。明・清代には大陸との貿易で殷賑を極め、豪商も多く生まれた。 台中からはバスで1時間半ほど。台湾高鉄(台湾新幹線)の台中站を経由し、彰化を経由し、南東へ。嘗ての海岸部、良港だったのは過去のことで、土砂の堆積と船舶の大型化で取り…

自南到中

朝もはよから熱いシャワーなど浴びて、御大名様の如し。 思へば、日本における自宅の風呂は壊れたままなので、夏でも冬でも原始的な行水で過ごしてゐる我が身を思へば、何たる贅沢。但し此れは、他人様には適応されない領域の贅沢だらうね。 さて、荷物背負…

中規模観光日

宿の裏手の日本時代の民家の横にはモスバーガーが御座ゐまして、ふらふらと朝に立ち寄りましたところ、マクドナルドの如く朝食特別メニューが用意されてゐるのでありまして、価格はどれも50元前後。モスの普通のメニューにあるハンバーガーが1個70元だの80元…

大観光日

台南市内特別集中浮遊。 赤嵌楼:1653年荷蘭人によって築かれた要塞。プロビンシア城。其の後鄭成功に因ってオランダ人が追放され、彷徨へるオランダ人になった?鄭政権の行政庁舎になり、承天府と呼ばれる。清国時代には廃墟になり、1862年には震災で崩壊。…

大移動日

早朝、6時過ぎ。さすがの灼熱も影を潜め、陽の当たりはじめた路上もまだどことなくひんやりとしてゐて、気持ち宜しい。 荷物を整へ6時半頃下の服務台へ降りていくと、既におばあさん座ってゐて、朝食食べて来なさいよとのこと。我輩が隣を指さして、昨天は…

卑南的

両隣の客人たちは朝早く、どかどかと慌しく騒がしく、あっと言ふ間に去って行った様子。 日本人は我輩以外にも若いカップルが1組、同じ階にゐたはずだが・・・ 我輩も8時頃むくりと起き上がり、1階の服務台へ。おじいさん、旅社の玄関前でラヂヲ体操みたい…

移動日

高雄から、火車に乗って台東を目指す。 ローカル列車は日本のそれと似た風景で、夏休みに入った学生たちが多く乗ってゐる。途中、長い長いトンネルを抜けると既に東海岸で、空に雲の一つも無く、遥か沖には緑島の島影。 3時間あまりで到着。10年ほど前に旧市…

打狗風情

テレビではブラジルの飛行機事故。無事着陸しても猶、危険はいっぱいなのだね。そして台北や基隆あたりの気温が38度にも達したこと。 さうさう、昨夜の此処の最低気温は28度であったのだが、此処はそもそも熱帯であるので、所謂「熱帯夜」なる」表現は無いの…

高雄着

夜明け前、目覚める。 船は台湾島の東側から南下し、南端を大きく西に回り込んで高雄を目指す。既に大いに減速し、ゆらりゆらりと、恰も漂流船の如くたゆたふ。遠くに旗津半島や、85大楼の姿見ゆ。 時間が1時間おかしくなって、午前6時には高雄港へ入港。恐…

先嶋風光

それにしても何故、フェリー内部はこのやうに強力に冷やされてゐるのか? 毛布1枚でも寒いほどで、長袖のジャージを持ってきてよかったなとつくづく。美しい風景を見やうと、甲板に出た瞬間メガネは曇りまくり、カメラなど大結露であるし、着てゐる服までし…

那覇最終日

今夜は出航有りとの情報を得、気忙しく予定の服務を消化する。 モノレールは1日券600円也を購入し、先づは収集した資料を自宅に送らむと、壷川の中央郵便局へ。小包高いため、エクスパック2通に分けて発送。但し受取人不在の為どのやうに処理されるかは不…

日々是巡礼

SAINT JACQES...LA MECQUE. (邦題『サン・ジャックへの道』)at 桜坂劇場 女性監督コリーヌ・セローの作品。フランス映画にしては気軽に楽しめるコメディだが、彼らの自覚するところである所謂仏蘭西人気質なるものも、何人かのキャラクターに分散した上で…

雨多しと雖も、人出戻る也

今天は台風一過の晴天・・・とはいかず、朝から憂鬱に曇って湿気も高いまま。 巨大な大気の渦巻きが、南海洋の水蒸気を全て集め寄せ、列島の南の果てのか弱き島々を蹂躙したのだ。蚕棚部屋には夜間のみ、強力な冷房が入るが、夫々の区画はカーテンで仕切られ…

渦中の人

昨天深夜に至り、暴風雨圏に入った様子。既に繁華街路上に置かれた全ての物(看板や植木やオブジェなど)は殆ど全て片付けられて、街は台風迎撃モードに。 吹き付ける風は強く弱く、徐々に確実に強さを増して行く。結局、木賃宿の男性用多人房のベッド全て(…

人知の及ばざる処なりけり

偉人の行く末を案じる人は多いが、偉人の向かふ先に立ち塞がる障害も多い。 沖縄本島での各種隠密行動をほぼ予定通り終了し、あとは石垣行きの船を待つ身に辛き置炬燵、たった四杯で夜も眠れずの心境も去ること乍ら、乗船までの残り時間を優雅に蒙昧に、模糊…

齋場御嶽備忘録

齋場御嶽(せいふぁーうたき)は聖地のなかの聖地。 海上彼方に久高島を望み、ニライカナイをも見通す。海の青さと空の青さは更なる彼方で溶融し、その区別さえ定かではない。唯、白い雲だけが自由に往来し、人の世の願ひを常世に届ける役を担ったかの如く往…

ウタギまたはガマのことなど

種之子御嶽(さにぬしーうたき):全長5キロにも及ぶてう巨大な自然洞穴である玉泉洞窟に隣接するガマの内部に在る。 自然公園内に含まれるが、訪れる観光客はいない。ガマの内部および其処に至る途中にも、至る所に御嶽または拝所が存在し、香炉が置かれて…

南島行

茫々漠々たる黒潮の大海原を遡り、船は時折其の巨体をたゆたへ横に揺らし、乳白色または青灰色の不思議な霧と雨の帯を越ゑ、南海洋の島々をくぐり抜け、琉球列島に到達せる。 早朝とは思はれぬ気温の高さと、湿気を孕んだ海風に当てられて、靡くはずの髪も忽…

南へ、南へ

船ハ行ク、黒潮ヲ遡リ、 船ハ行ク、時間モ遡リ、 船ハ行ク、様々ナ心ヲ乗セテ、 船ハ行ク、物事ノ始マリノ地ヲ目指シ。 船ハ行ク、黒潮ヲ遡リ、 船ハ行ク、時間モ遡リ、 船ハ行ク、様々ナ心ヲ乗セテ、 船ハ行ク、物事ノ始マリノ地ヲ目指ス。

紀伊半島大周回

偉大ナル名古屋港ハ三大大橋ノタモト、 何処トナクモノ寂シゲナフェリー埠頭ハ灰色ノ湿気ニケブリタリケル。 船ハ銅鑼ノ音ナド無クトモ、大仰なナ音立テズトモ、 滑ルヤウニ出港スルコトガデキルノダ。 我、南洋南島ヲ目指セリ。 我、南洋南島ヲ目指セリ。

近代化てうこと

早朝から家の周囲が騒がしいので、何事かしらむと恐る恐る覗いてみると、村の瀬古衆が沢山出て、街路樹などの大剪定作業をしてゐる様子。 恐らく、今天は地区の指定した共同工作日和なのだらうが、我輩は世間人即ち余所者扱ひの偉人なので、主要行事の回覧通…

アンコールワットそばに博物館オープン、開館展は近郊で発掘の仏像274体 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News

かういふ報道の延長線上の裏舞台には、さまざまな有象無象が潜んでゐるもので、大半の人々は知らずに人生を虚しく過ごすワケだが、今回「風の旅人」の編集長の記述に表れた大新聞の大不遜ぶりも、恐ろしく堂に入ったものだ。 既存メディアに寄りかからないコ…

御正体

誠に、世に不遜の種は尽きず、大新聞の横暴もありとあらゆる分野方面にまで行き渡り、聞こゑの良い文化事業も其の例外ではない。 事の発端がアンコール遺跡群における274体もの仏像の発見に遡るてうことを思ふと、非常に複雑な心境になるが・・・ アンコール…

鈍感なるは御前様ぞ

漫然とテレビを見てゐたら、何処かの漁師がぶつぶつとぼやく。「魚が捕れんやうになった」とぞ。 其れを見て、我輩が呟く。「夫れではお前様、いままで如何ほど魚資源を育てて来たのか」と。 確かに一理あるな、或る農民のコトバ。コメにせよ野菜にせよ、我…

自明

南海洋から押し寄せる瘴気が大気中に沈殿し、徐々に蓄積されていく・・・ 今年の梅雨は気紛れで、今朝も早くから土砂降りの大雨。庭の方々に置いたコンテナに発生した虷虫も流れ出す勢ひで、寝ぼけ眼で昨夜から干してゐた洗濯物など、急ぎ慌て取り込んで、そ…