打狗風情

大展望

テレビではブラジルの飛行機事故。無事着陸しても猶、危険はいっぱいなのだね。そして台北や基隆あたりの気温が38度にも達したこと。
さうさう、昨夜の此処の最低気温は28度であったのだが、此処はそもそも熱帯であるので、所謂「熱帯夜」なる」表現は無いのであった。当然のこと・・・
結局9時頃まで洗濯したりあれこれして、服務員のおばばさま、按摩しきりに勧めてくるが、40分800元とは高いのか安いのか? そもそもあんた、按摩の資格はあるのですか?
朝食はホテル脇の路地で、豆漿と油条と包子と饅頭で45元。
駅前から248路バスで、昨天上陸した港方面へ。小学生の遠足といっしょになってしまひ、恐ろしく五月蝿い。鼓山埠頭から対岸の旗津半島へ。天星輪渡ほどの風情は無いが、たった数分の10元。1層はバイクごと乗れて便利。
天后廟参詣後、炎天下歩き灯台まで。眺望絶佳にして海風大いに吹き、気持ち良い。同じ稜線上の砲台跡は大規模で、清朝末期の様相をよく残す素晴らしい遺跡。其の後はフェリーで対岸まで戻り、山裾の武徳館へ。日本時代の剣道場であり、現在も剣道倶楽部が使用する由緒正しき道場。此処も綺麗に修復され、きちんと活用されてゐる。あとは香港的な勘を頼りに山登り、忠烈祠へ。嘗ての神社の遺跡で、巨大な鳥居は中華風の屋根瓦を付加され乍らも健在。
港でプリンにかき氷を乗せた奇妙なデザート食って、バス乗り継ぎ85大楼へ。大廈中には超級大飯店とデパートが入ってゐるものの、店舗は閑散としてゐて、意外。100元払って超高速電梯で47階の展望室へ。こちらも妙に閑散としてゐるが、眺望は絶佳にして寧ろ神の視点の領域。恐れ多くも人民を睥睨し、飽くことなく其の細部に目を凝らしては何事かを呟くも、あやしふこそものぐるほしけれ。