近代化てうこと

しばしお待ちあれ

早朝から家の周囲が騒がしいので、何事かしらむと恐る恐る覗いてみると、村の瀬古衆が沢山出て、街路樹などの大剪定作業をしてゐる様子。
恐らく、今天は地区の指定した共同工作日和なのだらうが、我輩は世間人即ち余所者扱ひの偉人なので、主要行事の回覧通知は自動通過して仕舞ふ故、知らんかったワケだ。我が陋屋は、先日奇しくも学生諸君の協力に因って盛大に剪定作業を行ったばかりなので、庭の方々には葉の茂った枝が方々に山積みになってゐる。見れば、今天の共同剪定工作を受容した家屋に限り、屋敷林であらうが庭の雑草であらうが、地区で雇ったトラックに積み込む権利が発生するやうで、方々でどんどん刈ってどんどん積み込んでゐる。勿論、我が家の分は先行された単独工作活動の結果生じたものであることは周囲に知られてゐるので、積み込みは罷り成らぬワケだ。
(−_−)ふむふむ
           
それにしても、先日我々が行った大剪定工作は、伝統的な鋸だの鋏だの熊手だの竹身だのを使用した原始的なものであったが、今天近隣の住人たちが行ってゐる工作風景は壮観だ。チェーンソー担ぎ脚立に乗って矢鱈滅鱈切りまくる者や、ヘッジトリマーなる電動器具で体裁を整へる者、道に散らばった細かな枝葉をブロウマシーンで吹き飛ばし集める者などなど近代化著しく、我々の原始的状況とは比べるすべもない。
(−_−)ナールホド
            
妙に感心してその勇壮な風景を眺めてゐると、今度は軽トラックで廃品回収業者が出現。以前からの懸案であった古いサイクリング車といくつかの壊れた機械類を積み込んでもらって、勿論無料。次回は庭で風化中の古いバイクや、古代の冷蔵庫を持って行って欲しいな。
                     
             
さて、今天(正確には明天)より暫くの間、南島方面へ逍遙遊の為、此の頁のまともな更新は不可能なるものとぞ思ふ。
今回は斯くの如く事前にちゃんと予告しておきました故、「逐電したのではないか」とか「死んだのではないか」とか、失踪だの出世だの?、余計な心配は御無用にて候。


再見<(_ _)>