質草

大粒立派な南高梅にて候

モォ〜ゲェ〜ハァ〜方面からのアクセスが異常に多い。この話題を取り上げたブログの殆どは、謎の人権擁護団体への不信感を露はにしてゐる。当然のことだ。
(−_−)
ところで HOSTAGE 、余りにもベタな題名で正直言って困惑してしまったワケだが、ブルース・ウィリス本人の肝煎りだけに必要以上に骨太で、念入りに作り込まれてゐた。特筆すべきはカメラワーク。アングルと相俟って巧みに物語を盛り上げ、観客の緊張感を高める。「ダイ・ハード」&「パニックルーム」et「交渉人」を掻き混ぜて3で割るふりをして2で割って5を足したやうな感じ。監督は「スズメバチ」で台頭したフローラン=エミリオ・シリ、撮影はジョヴァンニ・フィオーレ・コルテラッチてうことで、メリケンものには無いパースペクティヴの利いた画が楽しめるワケだが、オシャレな演出はオープニングクレジットから始まってゐて、マンガ風のCGを使ったタイトルがいきなり現実に繋がって行く手法は秀逸。かういふ映画にありがちな、ホーム・アローン的な鬱陶しいマセガキの代はりに、ここでは利発でかわゆらしい金髪コビトが出てきて、微笑ましくも好ましい。立て籠もり犯3人のちんぴらに関しては、あの年齢なら誰が演じても未熟さはいたしかたないが、ちょっとトラウマ重すぎるきらいは有ったな。先の「ミリオンダラー・ベイビー」の場合もさうであったが、エンディングの難しさはこの手の分野も同じ。今や2段落ちは当然だらうが、一番最後に誰を殺して誰を生かすか、そして何処に向かって旅立たせるかが印象を決めてしまう。今回、FBIを装った?犯人一味は最後まで覆面を通したままで好感が持てるが、偏執狂的セキュリティを装備した邸宅の主の行く末は曖昧で、気に障るほどでもないが気に掛かる。蛇足乍ら、ブルース・ウィリスと愛娘の共演は今後却下すべし。
(-_-;)
小雨、雨、霧雨、そして小雨。正に梅雨。
梅雨らしく、梅酒漬け込む。梅シロップ用も1kg。去年の梅酒と、この梅シロップでこの夏を乗り切る。
(-_-)?!

Hostage: A Novel

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