晩秋におけるツルムラサキの共時性について

見目麗しき色彩の妙

果敢にも、早朝から庭の雑草退治に取りかかる。
蓬の花は既に呆け、鎌を振り回すごとに綿毛をしきりに飛ばす。枯れかけた秋草の茂みは容易に刈り取ることができるが、埃っぽい何物かが塵埃の如く舞ひ上がるので、しばしばクシャミが出る。徐々に日が高くなってくると、草むらの方々から蚊虫がふらふらと飛んで来ては、何となく足廻りや露出した腕の近くにやってくる。既に力弱々しい状態なので、簡単に手で追い払うことができるのだった。また、暖かい日差しに誘はれて、野良猫やヒヨドリアカゲラが庭に顔を出す。隣の爺様も、生け垣の隙間からこちらの様子を窺っておられる様子。我輩が屋外で集中的に作業をするのが久しぶりのことなので、爺様の不信感も仕方ないだらうが、昨夕路地で会った近所のおばばさまには、「あんたまんだ此処に住んでおったの」と言はれた。
(―_―)ハイ、棲んでおります!
        
共時性の不可思議力によって、今回アイルランドの違った街で出会ってそれぞれメールアドレスを交換した人々より、ほぼ同時に2本のメールが届く。1本は最初のダブリン、インターナショナル・ユースホステルで同室だったベルリンから来た医学生。旧東ベルリン地区の住人だが、壁の崩壊は彼が6歳の時の出来事なのだが、よく覚へていないと言ってゐた。ただ、両親やその友人達が大声で第九を歌って騒いでゐたことは記憶にあると言う。アイルランドから北欧に渡り、先週ベルリンに戻ったよ、てう内容。まう1本はアラン諸島、イニシュ・モア島のホステルでいっしょに晩ご飯を食べたイタリア人女性から。彼女はフランス語にドイツ語やスペイン語や英語も操る語学堪能者。私はあのあと2週間でイタリアに戻ったけど、貴方様はまだ旅行中かしらむ?てう内容。両者とも特に親しくなったワケでも、今後メール交換しませうと約束したワケでもないのだけど、示し合はせたやうに泊まったホステルの画像が添付されてゐた。さすがに送信時間は違ってゐたが、今天はそんな重なりの日でもあったワケだ。
(-_-)
           
夕方、買ひ物へ。
特売コーナーで紫色の野菜じうすを見た効果が瞬時に発揮され、野菜売り場に並べられてゐたツルムラサキを購入。さて、茹でて喰ふか炒めて喰うか、持ち帰ってから考へやう。
(^^)
     
さうさう、今天は天長節ならぬ文化の日
曰く、1948年(昭和23年)に「自由と平和を愛し、文化を進める日」として国が制定した国民の祝日とのこと。自由と平和か。これに「平等」を加へれば、フランスの国是になるワケだが、「文化を進める」とはどーゆー意味でせうか?
(–_–;)?