新天地

PANALI2008-11-10

昨夜も友人宅の連泊だったワケだが、早朝より大盛りの朝食をご用意頂き恐縮至極。
その割りにむしゃむしゃと遠慮無く全て平らげ、7時前に車で出発。目指すは今天から表土掘削が開始されるてう噂しきりの工作現場へ。
馴染みと所縁のあるルートをひたすら南下するに連れ、恒例の朝の大渋滞に巻き込まれつつも、1時間弱で工作現場拠点に到着。まんだ誰も居らず、仕方なく調査予定地を浮遊してみたり、道行く小学生達をぼんやりと眺めてみたり。
そうかうするうちに今回の作戦を共にする工作員諸氏が到着し、あれこれ打合せ。先づは草刈りしたり、諸道具運んだり、そのうち重機だの機材だの次々に到着し、一気に生々しき現場風情に変貌。
当地は複数の砂堆と後背湿地、そして河川河口の氾濫原が複雑に交錯する砂の世界だが、古くから開発の進んだ土地でもあり、各砂堆上には歴代遺跡が存在し、現在の集落と重なってゐる。
そんなつい先日まで畑地だった敷地の一角から、重機によって表土掘削を進めてみると、さて試掘データとはまったく違って一向に遺物包含層が出現しない。そればかりか、予定の深度を大きく超え、最早湧水レベルまで来てやうやう、基盤の砂層が出現するありさま。結局、予定地の半分以上は市の担当者も知らぬ謎の大撹乱で、大量の山土やコンクリートガラが埋められており予定外の様相であった。
後半、我輩は周辺工作である裏方に徹したが、結局夕方最後までの滞在となりにしかば、其ノ後2時間近くをかけて、潜伏先の招待所に戻ったのであった。
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