鏡像空間

タコカツさんはまだ?

今天は招待所を移動。
似たやうな間取り、似たやうな外観。各種工作員が潜伏するにはもってこいの仕様だ。
全国に連鎖展開する此の巨大招待所公司だが、最低限の家具(寝具・電視機・電子調理器・冷蔵庫・洗濯機・机・椅子など)を備へ、トイレも風呂も台所(電気調理式)も有るので、至れり尽くせりと言っても良いだらう。
間取りは洋式に表現すれば1Kてうことになるが、最近では電絡網も設置されてゐるので、単独で潜伏する上ではこれ以上何が必要なのだらうと言ふほどの内容だ。貸借方法は2種類有るが、基本的に水道光熱費も全て込みの条件で公司が契約してゐるので、工作員個人に科せられた煩わしい諸手続も無い。
今回の物件は22平米で、部屋が細長い。先週まで居た物件が23平米強あって多少方形に近かったので、たった1平米の違ひだが狭く感じる。それよりもなによりも、間取りや備品の配置が前物件と全て逆になってゐるので、実に奇妙な感じ。
壁に作り付けられた折りたたみ式机に向かへば反対側に壁が有るし、肩幅しかない台所の流しと調理台の位置が逆。風呂場の奥にある浴槽に対して、洗面台と蛇口の位置が逆。電視機脇のCPEVDSLモデム)とコンセントの位置が逆・・・
これは恰も、鏡の中の鏡像世界に入り込んで仕舞ったやうな不可思議な感覚で、なかなか希有な経験だ。事実、壁にしつらへられた大きな姿見の前に立って中を覗き込むと、其処には先日まで暮らしてゐた部屋と同じ配置の部屋が展開してゐるワケで・・・
(-。-;)

今宵は荷物運び込みを手伝っていただいたセニョールと、モスバーガーへ。噂のタコカツさんバーガーは中身にぎっしりタコのぶつ切りが詰まってゐて、なかなか果敢な挑戦と思ったが、個人的にはカウンターのメニュー番外に載ってゐた地域限定の「味噌カツバーガー」に興味津々。
(-_-)