帰宅

久しぶりに朝の光で神島を遙拝

工作活動が節目を迎へ、一旦帰宅。
我がパナリガーデンはすっかり秋の趣きに変化し、枯れ寂びてゐた。あれほど勢ひよく竹組みの表面を覆ひ尽くしてゐた苦瓜の葉は其の大半が虫に喰はれ、柿の木の葉は殆ど落ち、三つ四つ高き枝先に残った熟れた柿の実が、裸電球をつけたやうにぽつねんと揺れてゐる。
よく見てゐると、ヒヨドリの隙間を突いて早くもメジロが枝先に飛来し、熟しだらしなく垂れ下がった実の甘い汁を突っついてゐる。
最終的には庭中を蹂躙し、柿の木の頂上まで登り詰め、隣との境界の生け垣の稜線沿ひを延々と伸び繁殖した南瓜だが、大きな葉の多くは枯れつつあって、しゅるしゅると引っ張って文字通り「蔓延」した蔓を回収せむと引っ張り集めてゐると、生け垣に隠れてゐたり雑草の茂みに隠れてゐた南瓜がいくつもいくつも出現し、都合20個近くを回収することとなった。
既に10個以上を収穫してゐるので、1本の苗から合計30個もの南瓜が収穫できたことになり、たいへんな収量だ。間引きしたり、もっとこまめに手入れをしてゐれば、更に充実した収穫になってゐたことだらうね。
実に関しては、何度か調理してみても味は今ひとつだったのだが、矢張り友人の言ふやうに、収穫後1週間以上冷暗所などで保管し、熟成させることが必要なやうだ。
取り敢へず南瓜の蔓は全て回収たのだが、ミニトマトの方はまう少し残しておかう。と言ふのも、最盛期をとうに過ぎまとまった収穫は殆ど望めない枝の繁茂状態であるが、青いままで落ちて仕舞ふ実のまにまに、真っ赤に熟した実が気紛れにあちこちに生ってゐる状況だが、其の実の甘さと旨みは最盛期以上。今朝は6粒の収穫だったが、余りの美味しさにその場で全部喰って仕舞った。(-。-)
      
此の冬は引き続き週末だけの帰宅となりさうだが、茶の木の花は今が満開だし水仙の葉も既に伸び、頭上には早くも椿の蕾が四つ五つ。 三椏の葉はまだ青々としてゐるが、冬を待つ花芽は分厚い毛布に包まれて準備万端な様子。
備蓄した炭もたっぷり有るが、火鉢や七輪の出番は少なくなりさうだ。
            

斯くの如く庭の方々で蔓延し、大いに実り…
               

そしてほれ、このやうに謎の南瓜を大収穫!