2006-01-12 虚栄 かねてより美貌の妃であるシータを手に入れやうと狙いを定めてゐた魔王ラーヴァナは、手下の魔法師マーリーチャに命じて金の鹿を森の中に放った。 シータは美しい鹿の姿に魅せられて、ラーマにその鹿を捕へることをせがんだ。悪魔の手先の放ったものとは知らずに、ラーマ兄弟は金の鹿を追って森の奥深く入り込んで行った。ラーマがその鹿を捕へてみると、矢張りそれは悪魔の化身したものであった。