ア歯科

こんなグミグミ、噛み切ってやる!

今宵は歯医者様の指定日にて、模範的患者様たらむと身支度整へて指定の10分前に医院に出向けば、今まで見たことのないほどの大勢のお客様で待合室は超満員御礼哉。
やっとこさ顔馴染みとなった受付嬢に診察券差し出して、「30分後に来ます」と言ひ残して夕食のお買ひ物へ。おせちの残りものもちらほらと見かけるやうな近所の中規模超級市場だが、今夜は妙にお惣菜が豊富。先日言ひ争ひの元となったうなぎもなぜか盛大に置いてあったが、ウニクラゲ(原材料はエチゼンクラゲ?)だのたつくりだのきんとんだの、極めて和風なものどもをあれこれ物色して今更のやうに購入。一旦招待所に戻り、30分後きっかりに再度医院へ。待ち合ひにはまんだ6人も患者様(悲愴な顔をした急患らしき2名様と、発狂したやうに叫び声を上げて待ち合ひに置いてある玩具で遊ぶコビト1+その親1を含む)がお待ちの様子だったが、ソファーに座るや否や治療室に呼び出される。これももやは常連様になりかけた証拠かしらむ、はたまた偶然かしらむと多少は怪しみつつも、諦めて3番席へ。後は野となれ山となれ、入れ替はり立ち代はりお客様の出入りと歯科助手のバタバタ歩き回りと先生の患者間の移動が嘗て無いほど激しさに驚きつつも、予想に反して15分ほどで治療は終了し1360円也。いつもの月曜サイクルから金曜サイクルにシフトされて、「次回は13日の金曜日ですが、いいですね?」などとワケのわからん念押しされてすんなり受諾。今時は耶蘇教信者でも忌み日など殆ど無からうが、改めて見ると耶蘇式電飾まだ撤去しない民家が歯科周囲に3軒も御座ゐまして、冷たい光の点滅が夜の寒気に冴ゑて、それなりにもの佗しげな風景を作り出してゐるのでした土佐。

研修医・当直医のための急患対応マニュアル

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