2007-09-30 感傷の功罪 ノスタルジア 確かに、私にとって此の世の半分はノスタルジアであり、残りの半分が好奇心と惰性に他ならない。 感傷が何を生み出すのかは今以ってよくわからないが、人の心の青い襞を刺激して、詩や音楽を生み出すことに、多少は貢献してゐるのだらう。 何も懐かしいのは過去ばかりではなく、今では寧ろ未来をも懐かしむ力を、私は得てしまった。 時間軸を自由に往来する楽しみは大きいが、その楽しみと引き換へに、時間と肉体の摩擦によって生じる苦しみも大きいのだ。