晦日月夜に酔ひもせず

厳冬のさなか

 
地面は凍てつき美しく入り乱れ

 
風花は平衡感覚を消失させる

 
鳥類による厳密なる監視はいまだ続き

 
音も映像も言葉も鉱物結晶さへもが何気なく整列し無為自然法爾

 
一方電脳上の画像は混淆を極め

 
祭壇の呪物は無限に増殖する

 
そんな冬の日
 
冬の日の幻想
 
幻想の呟き