ユリウス通日2455198.5の孤独と快哉

陰暦11月18日 太陽暦正月二日 平成己丑歳丙子月壬子之日 
全身を激しく緊縛する朝の冷気 
流動体の表皮
天空を行く無数の瞳
そして足引き摺って
地上を這う自分の掌に出来た擦過傷から滲み出る赤い血
そしてまた 
新たなる始まりと終はり
 

 

 

 
岬の先端から鳥瞰する湾口の
泡立ち波立つわたつみの
水面を疾走するものが無数に居り
それは風の姿であった