走行人生

宇宙の曲がり角

めまぐるしく人々が来訪し、二言三言を交はして去る者あれば、夜を徹して語る者有り。
(-_-)
遠来の友人とバイクで、或る博物館を目指してひとっ走り。国道を行き交ふ自動車が妙に多く、走行中、その多くが他県ナンバーであることに気付く。比例してバイクも多く、頻繁にすれ違ふ。さうか、けふは既にお盆休みに入ってゐるのだね、世間は・・・
(-_-)世間?
博物館はコビト天国。絶滅危惧種を主題にした特別展がお目当てだったが、無数の昆虫標本や、牧野富太郎の採取制作した植物標本の実物、トキの剥製や、絶滅したニホンオオカミの全身骨格、貝塚遺跡より出土したアシカの骨格やニホンカワウソの骨など、内容充実して大変満意せり。ほ乳類に関しては学芸員の方に直接お話を聞く事も出来、内容濃厚な時間を過ごす。このやうに書くと、恰も大人や研究者向きの展示内容と思ひきやさに非ず。主要なコーナーにコビト向きのクイズが仕込まれており、それぞれ正解するとビックリマンシールポケモンカードの如き、魅力的に光る解説カードが貰へる仕組みに、何人ものコビトが虜になって貪るやうに展示解説を見てゐたりして、それはそれで好感が持てた。おまけにニホンオオカミの下顎第1大臼歯の歯形に紙粘土を押しつけて、歯形標本も作ることが出来たりして、家族で来ても退屈しないカラクリに脱帽。
<(_ _)>恐れ入りました
友人と別れて帰路に就いたとたん、一点俄に掻き曇り、みるまに土砂降りに。瞬時に全身ずぶ濡れになると同時に、対向車線から狙ひ定めた水鉄砲の如き水跳ねの総攻撃。このままの走行は不可能と判断し、近くの公民館軒先で雨宿り。雷鳴を伴った横殴りの雨を、20分近く眺めてゐただらうか。殆ど止んだことを確認し、再出発。天空よりの雨は止めども、路上は水溢れ、前の車が巻き上げる汚れた水しぶきを浴び乍ら、走行すること数十分。瞬時に乾いた路面が出現し、辺りを見回せば雨の気配は何処にも無く、行く手も快晴の青空。そのうち濡れ鼠は自分一人となり、水が滴ってゐたが、信号停車中では周囲に不信感を与へた可能性が有るぞ。その後の30分以上の走行で、靴の中を除きシャツもGパンも乾いてしまったが、泥水によって全身埃っぽく、白っぽくなってしまったことは言ふまでもない。
それにしても、立秋過ぎたとたんに天候が不安定とは、是即ち秋の欠片の予兆なるかも。
(-_-)さうかもね・・・
今一人の友人は単独バイクで日本海側から青森まで北上し、今天晴れて蝦夷地へ到達せる。日々の走行の軌跡を、刻一刻と更新されるブログで確認するも亦、をかし。