星期天的快楽

まだまだ咲く咲くポーチュラカ

アンナ・トモワ・シントウ、てう名前をテレビ番組紹介欄で発見し、N響アワーをじっくり見る。
聞けば、1973年のNHKホールこけら落としへの来日歴有りてうこと。この不思議な名前を初めて聞いたのは、中学生の頃。FMでの紹介が確か妙なところで切って発音された為、妙に鮮明に覚へてゐたのだ。アンナトモ・ワシントウ? アン・ナトモ・ワシントウ? とにかく最後は「ワシントウ」か「ワシントン」だらうと信じてゐたのだが、それから暫くして買ったレコードのクレジットでやうやう正式な名前を知ったのだ。彼女を見ひ出したのは言はずと知れたカラヤンなのだが、同じ流れで言ふとグンドゥラ・ヤノヴィッツも印象的な名前だし、アンネ・ゾフィー・ムッターもそれなりに印象の強い名前だ。
(-_-)安奈友輪浸透・・・
兎に角、アンナ・トモワ・シントウほどの存在感てうか、周囲を圧倒して沈黙を創出する存在はなかなか居らず、他に我輩の知る限りではジェシー・ノーマンくらいだらうか*1。今回のコンサートは7/22に行われたN響「夏」なる特別プログラムからのものだったが、アンコールで歌はれたタンホイザーからの朗々たるソロと、アンコール2曲目の「メリー・ウィドウ」からの「ヴィリアの歌」の軽やかさが対照的でよかったね。
関係無いが、今宵のBBC-PROMSのプログラムは・・・ツェムリンスキー「人魚姫」+ブラームスドイツ・レクイエム」の2本立て。コーラス繋がりでせうか?濃厚な内容です。いよいよ最終週だぞなもし。*2
(- + -)行きたいな〜 ←まんだ言ふとる!
今宵は決戦・壇ノ浦。初めて松坂慶子の演技が「見るに耐ゑる」レベルになりました。でも、科白の無い、唯超然と佇む、入水前の短いシーンだったけどね。八艘飛びにしては豪華絢爛、金粉撒き散らし乍らトランポリン競技の如く飛びに飛びまくった滝沢君はさておき、のっぺりにやけの妹君のゴマキ嬢はさておき、落ちる前から落ち武者の如き風貌の阿部寛も妙に滑舌悪い清盛役の渡哲也もさておき、老獪なる後白河法皇を鬼気迫る雰囲気で演じる平幹二郎の演技がもっと見たいな。法皇にはべる丹後局こと夏木マリの妖怪度数も満点以上だし、時折ちょろっと出てくる市川左団次や、何より語り部たる白石加代子の、仰々しくも格調高く説得力溢るる語りに助けられて、期待以上の出来にはなってゐる様子。さもあらずむば、我輩が大河ドラマなど欠かさず見るは空前のことにて、この先はせめて義経ジンギスカンになりなりてなり果てぬことを、心より望む次第にて候。
(-_-)まさかね・・・
おまけに今宵は、借りてきたジャナンドレア・ノセダ指揮の「惑星」*3、ビデオ見る。2回目。素晴らしい! 最低あと2回くらいは見やう。

禁断の惑星 [DVD]

午前3時前、遠雷が雷雨となり大雨と化し、やがて豪雨となる。これとて早くも颱風外縁の影響なりき。

*1:両者とも、地上に光臨せし女神か、地母神を思はせる也

*2:9/11が最終日、即ち変人たちの祭典、狂気のLast Nightでごわんぬ!

*3:これまた合唱繋がりか?! 2004年11/18、ミューザ川崎シンフォニーホールでの演奏。オーケストラはBBCフィルハーモニック管弦楽団