或る、特異点
「９・１１」は、さまざまな事象が凝縮される、一種の特異日なのだらう。
メリケンの同時多発テロ記念日は言ふに及ばず、我が邦の衆議院選挙などの、主義主張政治宗教哲学関係から、英国 BBC-PROMS 的 LAST NIGHT に至るまで、今天是農暦８月８日星期天、二百二十日のこの日は天文の運行に何らかの「些細な躓き」が有るに違い無い。
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ところで今回の選挙にあたって、我輩の行動範囲中で見かけたさまざまな「選挙グッズ」に驚いた次第。ポケットティッシュを筆頭に、総務省印の「テレビ番組表」*1、色とりどりのゴム風船*2、そして役場の窓口で貰った「あぶらとり紙」などなど、いったい誰が考へてゐるのだらうか。これらの費用も、税金で作られてゐるとすれば、ちょっとどころか大いに見直しが必要だな。
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今夜は全てのチャンネルが選挙報道なので、教育テレビの貴重性を改めて感じる。放送時間が変更されてゐた「義経」は見逃してしまったが、Ｎ響アワーでは今年３月に亡くなったガリー・ベルティーニ指揮のマーラーの第３交響曲（最終楽章）を聴くことができた。輪郭の明瞭な、凛とした音楽を造り出す人で、クライマックスの盛り上がりは光に満ちた素晴らしいものだった。
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嗚呼、それにしてもPROMSよ!
