富士見、そして不死身のこと

仰天して仰ぎ見よ!

今天はお山へ。お山快晴、六根清浄。
屹立する石灰岩の大岩壁、その頂上直下に神奇的なまでに指南開口する二重の岩窟有って、御正体は遥か彼方に黄金色に輝く大洋の彼方、常世の果てのニライカナイを見つめてゐる。
此処はまた、天の気と地の気の邂逅点であり、人々の願ひを天に届け、神仏の加護を地上に引き下ろす巨大な装置でもあるのだ。それにしても、かつて巨石に宿りし御霊は、今は何処に消ゑてしまったのか・・・
岩に触れ、岩塊に抱かれよ。岩を念じ、そして木霊の声を聞き、鳥と対話し、内観せよ。
      
Toucher du bois!     Toucher du moi!
     
いにしへの、手向山たる大知波の、堂宇の甍も今は朽ち、浜名の海を見遥けし、
それはまた、石積み作る須弥壇に、嘗て座したる御仏の、後光の果ての常世浪哉。
     
 
内観法―実践の仕組みと理論