十六夜話

フィンガーチョコ、16本?

じゃんじゃんジャスコへ。
ウーロン茶もこの頃は2リットルが1本160円ほどなのだね。などと驚いたやうなふりをして、矢鱈滅多羅飲料の威並ぶ通路をしきりに往来してみたり。すぐ横にはジャスコ印の「ハト麦ブレンド茶」が置いてあったので手に取ってみると、「ハト麦等16種類をブレンドしています」とぞ。原材料名を見ると、「ハト麦、玄米、大麦、緑茶、ほうじ茶、杜仲茶、ウーロン茶、はぶ茶、昆布、クコの葉、シイタケ、柿の葉、ミカンの皮、熊笹、霊芝、アマチャヅル酸化防止剤(ビタミンC)」とあって、17種類かな、とも思はるるが、酸化防止剤は成分としてはカウントされない習慣らしい。ん?、これでは十六茶と同じではないのか?
てうことで、本家の「十六茶」もwebsite で調べてみると、先づその名の由来に関しては、

「六臓六腑※1」と「4味覚※2」の考えから、カラダにやさしく、そして美味しくという願いを込めて「十六茶」と名付けました。
※1 六臓六腑
人の体の中の働きは5つに分けられていて、「肝・心・脾・肺・腎」という臓が五臓で、それぞれの臓を助ける「胆・小腸・胃・大腸・膀胱」という腑が五腑。これに「心包」という臓と「三焦」という腑を足して、六臓六腑と言います。 古来中国の東洋医学では、これら12の臓腑に異常が起きると病気になると考えられています。
※2 4味覚
「甘い」「苦い」「酸っぱい」「塩辛い」の4つのバランスが揃うと美味しいということになります。

などと書かれてあって、実際に原材料に関してはボトルに、「ハトムギ、玄米(発芽玄米3%)、緑茶、大麦、プーアル茶、どくだみ、はぶ茶チコリー、キヌア、明日葉、オオムギ若葉、ビタミンC」と書いてあり、ビタミンCを除くと12種類しかない。因って「十六茶」の名の由来は原材料の数ではないことがわかったのだが、 wabsite には同時に、2007年2月21日に「新十六茶」新登場との予告も有った。
更によく見れば「食事と一緒に十六茶」てうのも有って、「特保」即ち厚生労働省許可特定保健用食品であって、食物繊維(難消化性デキストリン)5g配合であって、こっちは十六種類の厳選素材などと書いてあるではないか。「十六茶」の爽やかな飲み口と味は認めてゐるのだが、このごろの流行に則り、矢鱈と健康効果を謳った商品に変化して行ってしまうことは「遺憾」である*1
先に言及した「黒烏龍茶」も然り、他にもカテキン含有量が通常の2千倍だの何だのと矢鱈濃縮されたお茶が売られてゐたりするが、市販の何もかもが全て健康を齎す必要は無いし、医食同源の精神とは逆のベクトルを持つ指向には反対だ。
「いろいろ入ってゐてとっても美味しいお茶ですよ」
蘊蓄や効能書きなど、無くても良いではないか。
(−_−)どやさ
     
     


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これでもかっ!
 
*其の後の調査で、「十六茶」の原料は矢張り16種類であることが判明。「爽健美茶」の原材料と間違へてゐたかも・・・     
 

*1:かういふ時に使うのだよ、遺憾てうコトバは!