大遠征

逆巻く大風と霙にもめげず、名古屋へ。
目的はいくつかあったが、先づは連休にも拘らずわざわざ日本海方面より新事務所に出向き追加工作中のT君との面会。同分野で同公司に所属してはゐるのだが、普段殆ど会ふ機会が無い。そもそも我輩が日本海側に出向く機会が無いし、お互ひいつも現場や報告書業務を抱へてゐると、ゆっくり学会に出席する時間もなかなか取れないのだから致し方無い。ずっと渡せずに手元に置いてあった報告書と論文集を手渡し、お互ひの近況だの何だの、所謂四方山話など楽しくしてゐると、所長殿も出現。業務に差し支へを来しては申し訳ないので、簡単に話を済ませ、新事務所内の様々な配置を確認の後、お暇する。周囲の田圃や家庭菜園の其処此処には、まだ残雪有って寒々しい風景。其の後、小雨降る中、今月下旬から現場工作のため移り住む潜伏先の存在を確認せむと、川沿ひに徒歩にて東へ。30分弱で無事発見し、最寄りの私鉄駅まで更に20分歩き、都心へ戻る。
次なる目的地は駅ビル上層階に鎮座するタワーレコード。１年かけて貯めたポイントカードがフルになってゐたのだが、実はその使用期限が来週に迫ってゐたのだ。なにせ3000円分もの価値が有るワケだが、欲しいCDは年中20枚以上有るので、問題は優先順位だけのこと。今回は時節柄、このCDを最優先させていただいたのだが、価格の安い輸入版の方を購入した。
　　　

Love

輸入版特別価格セールのおかげさまで1790円だったので、残りはMozart, Sonates pour violon et piano (Violon: Frank Peter Zimmermann,Piano:Alexander Lonquich)と、Dmitri Shostakovitch, 24 Preludes and Fugues (Piano:Muza Rubackyte)に配分せり。THE MATRIX のDVDも今や１枚980円なのですね。
　　　
　　
　　　
はい、次。
名古屋駅周辺の大型書店を３箇所巡り、三省堂でやうやう発見。アマゾンで買ってもよかったのだが、高い本なので内容をじっくり確かめてみたかったのだ。
　　　　

神々の沈黙―意識の誕生と文明の興亡

　　　
内容分類の難しい本なので、始めはその所在が不明であった。店内の自己検索電脳でその在処を特定したのだが、407：心理学・スピリチュアル・精神世界または403：世界史・選書コーナーに有り・・・とのこと。しかし実際には、耶蘇の神秘主義的解釈本に紛れて置かれてあって、これでは容易に発見できないはずだ。
精神ステージがやっとカイラーサ段階に入った自分としては、「物」と「事」の四次元的解釈を体現した熊楠的な叡智を総動員し、密かに「現象」と「意識」の問題に取り組み始めてゐるのだが、エドガー・ケイシーやコリン・ウィルソンなどに次いで興味深いこの著作は、読んでおく必要を強く感じたのだ。堂々と3200円也。　　　　　
でもかういふ本も近くにあったりして、ややこしい。
　　　

沈黙の神々

　　　　
コリン・ウィルソンの『賢者の石』（ハリー・ポッターに非ず）の冒頭を久しぶりに立ち読み。彼の著作群は精神と歴史の深層極領域を満遍なくカバーしてゐるのだね。
　　　
　　　　　
　　　　
こっちも単なる神懸かりとは思はれない何かを孕んでゐるし・・・
　　　
　　
　　
これらは結局「ア」こと「アトランティス」繋がりてうことかしらむ・・・
　　　
あれこれ店内巡礼するうちに、忽ち閉店時間と相成りまして強制終了。
悪足掻きついでに新幹線側西口前のビックカメラへ。古代のケータイ（J-PHONEとvodafone両方のロゴが入った貴重品？）の電池交換を所望すれども、吸収先のSOFT BANKの直営店へ行けとの指令。教へられたまま疑ひもなくでかけた東口駅前通りの其処は、とっくに閉店時間過ぎてゐて、無駄足となりにけるかも。
　　　
れんきうのえいきゃうで、JR特別快速はガラガラ。座席下より超強力な暖気が上昇し、ダウンジャケット脱いでもGジャン脱いでもまだ暑く、暑さ我慢の修行のやうな半時間。私鉄単線に乗り換へて、行く事更に45分。パークアンドライドと言へば聞こへは良いものの、自宅までは終点から更に車で40分。JRの陰謀で汗ばんだ下着が、寒い自宅ではうらめしや、よや。