胡蝶幻想

鱗粉注意!巨大化します

真夏の炎天下、見目鮮やかなオニユリやブットレアにさまざまな蝶が群れ遊ぶ様子は、実に幻想的だ。大きなアゲハの類が多いが、中には今まで一度も見たことのない輝きの色彩を放つ蝶もゐる。いつか図鑑で見たモルフォ蝶に似ているような気がするが、すでに暑気にやられているのだらうか。モルフォ蝶といえばウルトラQの第22話「変身」だ。ケケケケケッ、知っている人は多くあるまい。モルフォ蝶の鱗粉を浴びた人間が巨大化し、奇怪な変身を遂げるという異色の話なのだ、ケケケッ、、、(^^;)
このところ毎朝、セミの声がうるさくて目覚める。庭の柿の木に大量に発生しているのだが、今年はその数が尋常ではない。尋常ではないということは異常と言うことで、数が多ければ鳴き声の唱和も波長が何倍にも増幅されて相当なデシベル数となるのだ。更にこの熱帯夜続きの寝不足気味の日々に、夜が明け始めた頃一斉に鳴きが開始され、そのまま強弱の波はあるものの数時間続く。当然うるささに起きてしまうのだが、前日夜明け近くまで夜鷹工作態勢を続けていた日には大変恨めしい鳴き声に聞こえる。セミの事情もわからんではないのだよ、小学校の時にしっかり7年神話がインプットされているから。そんなに長い間土の中で成長し、地上での命はたった1週間・・・そう聞いて憐憫の情を抱かぬ者は少ないだろうけど、けれどもうるさいものはうるさいのだよ。山のヒグラシは情緒があるんだけどな。余りにうるさいと、捕って喰ってしまおうかという気にならんでもないが、どう考えても不味そうだしな。そうだ、セミに関連して友だちの嫁さんのことを思い出したぞ。もう10年くらい前の話だが、江戸前山の手のお嬢様(バイオリンを弾くのだ!)を嫁に迎えて大得意の彼だったが、旦那の実家の庭を取り囲む重厚な屋敷林に発生する大量のセミを気味悪がって、日中堂々と木の下でバルサンを焚いたり殺虫スプレー何缶も吹き付けて大騒ぎという事件があったのだ。気持ちはわからんでもないし、頭の中ではそうしたいなーと思うほどうるさい。けど実行はためらうのだけどな、普通は・・・ ちなみに彼女は今や三人のコビトの逞しき母であり、毎年今頃になると我が子であるコビト兵士に命令してセミ退治をさせておるのだそうな。それは一見微笑ましい昆虫採集の光景に見えるが、実はそんな柔なものではなく、ハエ叩きでばじばじ叩いたりゴムパチンコやBB弾のの標的にしたりと、極めて攻撃的な手法で追い払うことを目的としているのだ。ついに去年からはロケット花火を使い出したと言って、旦那が嘆いておられましたが、これも女の強さ?
いやはや…(-_-)…ノーコメント