天然式

雁合遺跡に押し寄せる溶岩流?!

パン屋の続きの話し。
この頃は日本にも各地に手作りパン屋が出現し、それぞれ工夫を凝らした製造方法や焼成方法(時には石窯など)でがんばってゐることは事実だらう。おらが村にも1軒の良心的なパン屋が存在するが、この頃は棚に並ぶ大半が菓子パン類に占領されつつあって、純粋な食パンやフランスパンなどは片隅に追ひらやれてしまつてゐた。いくら天然酵母を使ひ各種原料を厳しく選んで食パンやフランスパンなどの所謂プレーンなパン類を作ってゐても、それだけではやっていけないのだらうね。
カレーパンやあんパン、クリームパン、ジャムパンなどの、内部に甘いものやおかずのやうなものを封じ込めたものや、ソーセージを夾んだもの、ピザのやうな形状のもの、ドーナッツのやうなものなどなど、やはり売れ筋は広義の菓子パン類のやうで、このやうなアレンジは東洋独特のものではないかと思ふが、バリエーションの多さは日本が一番かも知れない。
我輩も月に何度か手作りパン屋を訪れるのだが、以前は常に売られてゐたカンパーニュは姿を消してしまつたし、フランスパンも有ったり無かったり。仕方なく最近では玄米パン天然酵母食パンを買ってくるのだが、ふつーの食パンが1斤150円前後、安売りのところでは100円くらいの価格であることに対し、手作り屋では小振りな1斤が250円から300円するワケで、残念だがなかなか常食にはなりません。
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さて、X13集石土坑、丁寧に礫を取り外して行って phase3 に至ったが、形状は当初予想された円形プランではなく、目の形のやうなアーモンドのやうな菱形のやうな、不思議なプランを呈する可能性が高くなった。埋土の中央には礫のなかに円形に土壌が堆積した部分があって、恰も土器を立てた痕跡の如し。今後は phase4 、土坑内部の地下部分へ。
一方現在まで一番小さな集石土坑であったX9の周辺を掘り下げたところ、すぐ横に更に小さな集石土坑(r=30cmほど)が出現し、更にその脇からは石皿と磨石が出土。石皿は直立する不自然さから、様々な可能性を考慮するために慎重に検出せるらむ。周辺からは剥片や土器片(斜格子撚糸文?)も平面的に散布することから、明らかにX10の検出面とは違った遺構検出面であることを確認。黄昏迫り、詳細は明天以降に持ち越し。
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今天午後からは、愛知学院大学白石教室御一行様現場見学においでになりまして、いろいろ御意見を頂戴いたしまして候。<(_ _)>
ほぼ終日東風でしたが、夕方からは湿度も上昇し、雨の気配濃厚に。前回同様程良い湿り気が大地に齎されることを期待して、養生シートは全て片付けて仕舞ひましたが、今回の雨量や如何に?
                 

 
有舌尖頭器の残欠と、緑色石材製の磨斧?
          
 
使用痕顕著なる石皿片と、斜格子文様の土器片
           
 
他に類例無き形状の集石土坑と、愛知学院御一行様(皆さん地面から浮いてますか?)