陰影と光明

いささ群竹よ!

ぬめぬめと、濃淡うねる雲の背後からお化けのやうに数本の触手を伸ばした十六夜月が東の空に昇り、此の時期の冬の夜にしては不気味なほど静かで穏やかな夜が更けて行く。
鵺はこの闇夜の、何処に潜んでゐるのだらうか。心の闇は、この寂れた月明かりの何処に溶け込んでゐるのだらうか。
(―_―)
          
午後早く、でもまだ食事前、iTunes に入れたWorld分野の音を大音量で流しつつ、ディジュリドゥを吹き鳴らす。
いくらラクトミンや納豆菌のお陰でおなかの具合が劇的に改善したといっても、病み上がりの身には変わりはないので、いつもより息も絶ゑ絶ゑに、それでもしつこく何曲も、ぶわわ〜〜〜ぶぉお〜〜〜っと吹き鳴らす。
(^o^)
        
Fairuz
その震えるやうな歌声は、レバノンの大地の奥深くにまで染み込んでゐる。
哀しみの歴史と人生の儚さを、神秘的な調べに乗せて朗々と、歌姫の魂を借りて朗々と。
           

Return of the Soldiers

Return of the Soldiers