疑似回春

本来違和感溢れる風景なのですが…

夜明けを待たず、ジャックもまんまと中国当局に連れ去られ、しかしそれと引き換へに当面の呪縛から我輩は解放されたことになるワケで、喜ぶべきかな。
(-_-)?
        
それにしても今天の空、いったいだうしてしまつたのか。
日差しの温もりばかりか、無風の大気中に霞とも靄とも知れぬものが漂ひ、日中は小春日和の風情。ここ数年のうちに雨後の筍の如く林立した風車でさへ回転する気配をみせず、中庭の日溜まりには無数の羽虫さへ浮遊してゐるではないか。何たることか。
彼方の海面にも波浪の欠片も見へず、沖を行く小舟さへひねもす如く。何たることか(その2)!
(-_-)!
          
工作活動はいったん一区切りを迎へ、地中から掘り出されて洗滌されたものどもの一次選別と解釈。所謂文物に属するものと、タダ石の選別。土器類の時代を確定し、出土した包含層の性格や構造、遺跡の内容を定義付けてゆく。
遺跡を創出したのも人間だが、其れを認知するのも人間だ。路傍や荒野の石ころに人為の痕跡を認識するのもまた、人間様にしか出来ないことだらう。それよりもなによりも、この現実の毎日の積み重ねの堆積が、未来の遺跡そのものであることを自覚すべきでせうね。
(―_―)
        
明天は展示復元工作へ。