いちご煮≠ジャム

ウニとアワビの磯料理

いちご煮」は青森の郷土料理。ウニとアワビで仕立てた磯汁のこと。何年か前、三内丸山遺跡を訪ねて青森に行った時、港近くの料理屋で味わったのが最初だ。煮物などのおかずをいくつか見繕ってもらい、別に「いちご煮」を頼んでみたら、矢鱈大きな蓋付き碗で出てきて驚いたものだった。開けてみると薄切りにしたアワビが何枚も、ウニの海底に浮き沈みしてゐた。香りは如何にも旨みを凝縮したやうな芳醇さで、歯応えのあるアワビと舌でプツプツ潰して味わうウニの食感が最高で、食べてみてよかったと思はせる一品であった。由来に曰く、「器にわけたウニの姿が”朝もやの中に霞む野いちご”を思わせることから付けられた名前であるてうこと。元来青森八戸地方の郷土料理とのことだが、名前の由来はわかったやうなわからんやうな、ちょっと眉唾のやうな素朴なやうな、妙な説明だな。ふむ。。。(^_^;)?
そんな「いちご煮」も今では缶詰めで流通してゐることは、知らなんだ。実は前に戴いたものなのだが、寒い寒い木枯らし吹くやうな夜に味はわうと、厨房の麺類棚の奥に秘蔵しておいたのだ。ここ数日は殊更寒さ厳しき天候にて、今宵がその時とて、秘蔵の缶を開けり。玄米御飯に鶏肉の卵とじ、納豆・沢庵といちご煮、これまた宜しき組み合はせにて、冬の夜の晩餐を愉しめり。お椀からの湯気、盛大に立ち上りにけり。上りにけるかも。上りにけるかもねむ。。。
(^o^) 美味しう御座いました。御馳走様。
ところで青森の今日の積雪、270cmとのこと!