平凡な週末の風景

草陰に潜むものは

日暮れ前、いつものやうに自転車で岬へ。
週末なのでいつもと違ひ2台3台とサイクリストとすれ違ふ。皆さんウェアもばっちりで、汚れたGパンにTシャツ姿で首にタオル+荷物カゴの付いた中途半端な自転車の我輩とは違ひ、何やら矢鱈本格的。ひょっとして9月のトライアスロンに備へ、まう練習を開始してゐるのかしらむ。
汗を拭き拭き、いつもの定点観測ポイントで渡合を撮影してゐると、自転車道の脇の葛のブッシュからの視線。野生を感じさせる鋭い目つき。決して人間に妥協しない其の態度が良い。
   
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ウルムチの騒擾がトルコに飛び火し、イスタンブールでの示威行動が開始された。
イスタンブールの動きは直ちにベルリンに伝へられ*1、彼の地でも呼応するやうに活動が行はれたやうだ。
新彊各地で金曜日の礼拝が禁止され、表向きは指示に従はざるを得なかったウィグル人達のプライドを更に傷つける結果となった。
同族同根とされるウィグル人とトルコ人だが、東突厥民族聯合の紐帯に宗教的共感が加はり、問題は更に複雑化しやうとしてゐる。
国内に可成りの数のイスラム教徒を抱へる中国であるが、これ以上此の問題を威圧的に対処しやうとすれば、今度はイスラムのネットワークとの対峙を余儀なくされて仕舞ふだらうから、厄介だ。
チベットに於ける雪の下の炎も決して消えることは無いが、沙漠の下の埋み火も決して消えることは無く、地下に眠る油脈鉱脈を伝って予想外の遠隔地から巨大な炎を上げることになるのかもしれない。
   
http://gotenyama2.web.infoseek.co.jp/Hito/hito_cn_uigl.html
   


   

*1:此の世界で、イスタンブールに次いでトルコ人の人口が多いのがイスタンブールである。