有理不利

蕾の点灯

ウルムチでのウィグル人たちの騒擾。
数の原理が全てを支配し、絶対的多者が武器を以て少数を制圧する様子。いつかどこかで見た情景・・・ そして、いつもどこかで見る情景・・・
ラサとの違ひは、比較的迅速に海外報道媒体に対する取材許可と情報開示だが、隠しても公開しても、事実の本質が変はるわけではない。
果敢にデモの最前列に出、武警と対峙するウィグル人の女達。
方や自衛と称し棍棒や鉈、果ては青龍刀を手に歩く漢族の集団。
東トルキスタン世界ウィグル会議の略語は「東突恐怖組織」、即ち中原の漢民族にとって、彼らはあくまでも教化すべき一蛮族としての突厥テロリスト集団に過ぎないのだ。
我輩の新彊観は2008年8月5日の爆炸事件に対する記事を見ていただければよいが、言ふまでもなく騒擾有理、示威無罪と理解されるべき問題なのだ。
長くなることがわかってゐるので、此の問題に関してはこれ以上敢へて言及しないことにするが、2006年にチベット方面から入境して横断した新彊でお世話になったウィグル人3人のうち、写真を送った2人には届いていないことが発覚したのは昨年のこと。彼らが言ふには、外国から新彊在住のウィグル人に宛てた郵便物は全て検閲され、大半が廃棄されるとのこと。
何をや言はむ、推して知るべし。
  
世界ウイグル会議 - Wikipedia
  
  

   
ウイグル暴動】ラビア・カーディル氏、「扇動」を否定
産経ニュース 2009.7.8 00:23
  

   
 【ワシントン=山本秀也ウイグル暴動を扇動したと中国当局から非難されている海外組織「世界ウイグル会議」(本部ドイツ・ミュンヘン)のラビア・カーディル議長(62)は6日、ワシントン市内で産経新聞などと会見し、「私が抗議を組織したり、呼びかけたりした事実はない」と反論し、「中国当局ウイグル人への暴力をただちに停止すべきだ」と訴えた。
 今回の抗議行動についてカーディル氏は、広東省内の玩具工場で6月下旬、ウイグル人労働者が暴行を受けて死亡したことが原因だと指摘。中国当局がこの事案を公正に調べていれば、「抗議デモは回避できた」との見方を示した。
 その上で、カーディル氏は、「デモ隊はあえて中国国旗を掲げて街頭に出るなど、きわめて平和的な請願活動だった」と述べ、「分離・独立勢力などによる組織的な破壊活動」とする中国当局の非難に反論した。
 事態の背景について、カーディル氏ら在外ウイグル人組織の関係者は、中国当局の強権的な支配と、ウイグル人に対する差別的な処遇があると指摘する。
 中国の女性実業家だったカーディル氏は現在、米国を拠点にウイグル人の人権擁護を求めている。中国当局は、同氏を分離・独立勢力の主要人物とみており、現在も実子2人が中国国内で投獄中だ。
    
ラビア・カーディル - Wikipedia
   

   
カシュガルの風景を少し(2006年)

  

  

旧市街は沙漠色