無知憐憫

人間様の生み出したさまざまな光芒

春の蠢き。
自然界の揺動はめまぐるしく大気を循環させ、数日おきに大量の雨を降らせ、木々の枝先や葉の上や、自動車のボディーや家々の屋根や、舗装道路に降り積もった黄砂や花粉や塵埃や芥や汚穢や哀しみを全て何処かに流し去り、花々の新陳代謝と世代交代を促して若葉の新芽を起こし乍ら、時間に流され、自らの造り出した有象無象に翻弄される人間様の心をも擽り、新緑万緑の頃に恰も全山が嗤うが如く本能の動揺と活動を促進し、意味の無い移動や当ての無い行動に駆り立て、行きつ戻りつ、日に日に深みを増して行く。
毎刹那を何処でどのやうに過ごさうが個々人の勝手だらうが、此の世界は意外に広く、地上を這う人間の意識は複雑に交錯はするものの、情緒を共有したり感興を交感したりする機会は少ない。ましてや意思の疎通など、なかなか望む術もない。
しかし、それでも猶、此の星の地上には筆舌に尽くし難ひほど美しい鉱物世界や無人風景や、人間が時間の力を借りて造り出したさまざまな建築物群が自然と溶融したやうな感動的な情景が存在することも事実であり、巡礼する価値を有するさまざまな聖地や都市や村落が無数に点在することも否定できない。
天空夜空の恒星の輝きの一瞬や漆黒の真空宇宙(此の場合暗黒物質の存在は無視しておかう)を邁進する光速の粒子の営みや、巨大な銀河系の回転運動を脳裏に描く時、地上の人間様の生み出した様々な軋轢やいざこざやややこしの事など、今や一瞬たりともだうでもよいことなのだけれども、それでいて猶、思惟し、紀年し、祈念すべき出来事がいくつもいくつも有るものだ。
   
    
そして今天もまた、次々と報道される有象無象のどれが事実でどれが嘘かてうことをひとつひとつ検証していく術を我々は持たないが、経験則や人間としての本能的直観から真実を推し量る能力なら、誰でも持ってゐる(持ってゐた)のではないだらうか。
   
   
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百万農奴の解放はチベット人権事業の偉大な勝利
2009-03-18 13:56:35 cri

 中国チベット学学者テンジン・チェパ氏は18日北京で、「百万農奴の解放は、チベット人権事業の偉大な勝利だ」と述べました。

 今年はチベット民主改革50周年にあたります。「チベット民主改革50周年」を記念する学術シンポジウムは18日北京で開かれました。テンジン・チェパ氏はこの場で発言し、「農奴解放以来、チベット社会は大きな変化が発生した。毎年3月28日をチベット百万農奴の開放記念日として決めたことは、チベット発展史上の一里塚のようなものとなり、チベット人権事業が収めた偉大な勝利を示している」と語りました。(翻訳:周莉 チェック:吉田)